食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01990320188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、フランスにおけるワニ肉の摂取に関する意見書
資料日付 2007年5月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、フランスにおけるワニ肉の摂取について食品総局から諮問を受け、今般2007年5月14日付意見書(付属文書及び文献付き、全22ページ)を公表した。
 ジンバブエ及び南アフリカのと畜場からフランス国内への冷凍ワニ肉の輸入許可申請が食品総局に出されたことを受け、AFSSAは次の2点を求められた。
1.ワニ肉の摂取に起因する衛生リスク評価
2.当該ワニ肉の輸入許可申請に関する見解
 ワニ肉の輸入については、EUレベルで一致した対応はとられておらず、フランスについては輸入条件を定めていない。現在ワニ肉の輸入は、複数のEU加盟国(ドイツ、イギリス、オランダ、ベルギー、スウェーデン及びデンマーク)で許可されている。一方で欧州委員会はワニ肉に関する規則案を提案しており、欧州委員会の専門家がこの規則案について1度討議したが、欧州食品安全機関(EFSA)が見解を出すまでは保留されることになった。
 評価は微生物専門家委員会が担当し、通常の文献及び本案件に特化した報告書に基づき、次の手順で行なわれた。
(1)申請者の提出書類及び文献で記述されたワニの飼育及びと畜状況を検討する。
(2)食品から伝達するおそれのある主要な病原体をワニにおいて同定する。
(3)同定された危害の観点からワニ肉の輸入及び摂取について結論を導き出し、勧告を作成する。
 結論は次のとおり。
 申請者の提出書類及び文献等の分析については、次の3点に関する情報が不足している以上、現時点ではジンバブエ及び南アフリカのと畜場に由来するワニ肉の衛生及び品質管理は保証できないと考える。
1.ワニのと体汚染除去に使用される化学物質の無害性及び汚染除去の工程で使用される水の衛生及び品質管理の証明
2.ワニの飼育並びにワニ肉の生産及び運搬の衛生状況に係る信頼度の高い証明書を交付することができる獣医機関
3.国際獣疫事務局(OIE)の動物衛生規範の遵守及びEUの要件と同等の公的検査の実現
 これら3点について補足情報が提出されるまでは、本件の許可申請について判断を延期する。
 付属文書ではワニの寄生虫及び現存するワニの23種についての記載がある。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/41304-41305.pdf