食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01990300361 |
タイトル | 台湾行政院衛生署、週刊情報「薬物食品安全週報」第93号を発行 |
資料日付 | 2007年6月28日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 台湾行政院衛生署は6月28日、一般向けの週刊情報「薬物食品安全週報」の第93号(PDF版3ページ)を発行した。今号における食品の安全性に関連する掲載内容は、以下のとおり。 1.赤潮と食品の安全性との関係 国際連合は昨年、アジア諸国の経済の急速な発展及び人口の増加により、海洋生態系にもたらされる影響は日増しに強まっている旨の警報を発した。研究によれば、アジア地域からの汚水の90%は未処理のまま海に排出され、特に川と海との境界地域に生息する魚類、マングローブ、さんご礁及び湿生生物に脅威を与えている。最近では香港政府が赤潮警報を発信し、赤潮海域での遊泳及び同海域に由来する海産物の摂取を止めるよう注意を喚起した。 赤潮とは、浮遊藻類等のプランクトンの大量繁殖により、プランクトンの密集した水面が周辺水面と異なる色を呈する状態を言う。水面色は必ずしも赤色とは限らず、褐色、黄色又は緑色等を呈するが、赤色の場合が多いため赤潮と言う。 海洋だけではなく、湖沼や池も富栄養化により浮遊藻類が大量に繁殖する。富栄養化の主な原因は人類の排出する汚染物質であり、浮遊藻類が大量に繁殖すると溶存酸素量の低下により魚貝類は生存できなくなる。また、川と海との境界地域は重要な水産物の繁殖基地であるため、ひとたび赤潮が発生すると海洋生物が生存できなくなるだけでなく、浮遊藻類が毒素を産生する場合はその毒素が魚貝類の体内に蓄積され、ヒトが摂取すると中毒を呈し、重篤な場合は死に至ることもある。 これら毒素は貝毒と呼ばれる。貝毒には、麻痺性貝毒、下痢性貝毒、健忘性貝毒及び神経性貝毒がある。麻痺性貝毒を有する貝類を摂取すると5?30分以内に軽度の中毒症状が現れて口唇、舌尖に刺激痛を呈し、中度又は重度の中毒の際は刺激痛が手足や頭まで広がり、重篤な場合は呼吸麻痺により死に至る。下痢性貝毒の症状は食中毒に類似し、ヒトの肝細胞に対する破壊作用がある。一方、健忘性貝毒及び神経性貝毒は比較的少なく、一時的に一部の記憶を消失させる。 台湾の漁業当局及び環境保護当局は水域中の藻類のモニタリングを継続しており、異状があった場合は警報を発信し、警報期間中は出漁しないよう漁業者に注意を喚起している。また、消費者に対しては、赤潮の多発期には一度に同種の海鮮類を大量に摂取しないよう呼びかけ、貝類は内臓、生殖器、卵を除去し、加熱処理してから摂取するよう注意を喚起している。 「薬物食品安全週報」第93号は、下記URLから全文入手可能。 http://www.doh.gov.tw/ufile/doc/960628%e8%97%a5%e7%89%a9%e9%a3%9f%e5%93%81%e5%ae%89%e5%85%a8%e9%80%b1%e5%a0%b1%e7%ac%ac93%e6%9c%9f.pdf |
地域 | アジア |
国・地方 | 台湾 |
情報源(公的機関) | 台湾行政院衛生署 |
情報源(報道) | 台湾行政院衛生署 |
URL | http://www.doh.gov.tw/cht2006/infonews/news_main01_p01.aspx?doc_no=50186 |