食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01990230188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、チェコ共和国の七面鳥飼育場及びドイツの野鳥における高病原性H5N1亜型鳥インフルエンザウイルス同定後のリスクレベル評価意見書 |
資料日付 | 2007年6月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、チェコ共和国・ボヘミア地方の七面鳥飼育場でH5亜型ウイルスが同定されたことを受け、獣疫としての鳥インフルエンザのリスクレベルの評価についてフランス農業・水産省食品総局から諮問を受けた。その後、ドイツ・バイエルン州で野鳥に鳥インフルエンザウイルスへの感染疑い例が発生したことから、本件についてもこの意見書(2007年6月26日付意見書全3ページ)で扱うことにした。評価は鳥インフルエンザ緊急共同審議グループが担当した。 チェコ共和国の保健当局は6月21日、同国中央部Tisovaにある七面鳥飼育場で採取した検体にH5亜型ウイルスが検出されたことを確認し、臨床所見から高病原性株が疑われた(当該飼育場にいた6.000羽の家きんのうち約1.800羽の七面鳥が数日間で死亡)。同日午後、欧州委員会は加盟国に対し、当該飼育場で高病原性H5N1亜型ウイルスが同定されたことがチェコ共和国の国立リファレンス研究所により確認された旨を通知した。同国での鳥インフルエンザ発生は1年以上ぶりになる。翌日AFSSAは、ドイツ・バイエルン州で鳥インフルエンザウイルスへの感染が疑われる白鳥が発見された旨の報告を食品総局から受けた。その2日後の6月24日、フランス農業・水産省はバイエルン州で発見された2羽の白鳥からH5亜型ウイルスが検出されたと欧州委員会が発表した旨の声明を出した。これを受けてフランス農業・水産省は、国内のリスクレベルを「無視できる2」から「中程度」に引き上げ、それに伴う措置を発動した。 チェコ共和国については、6月25日現在までにEUリファレンス研究所によるウイルスの系統発生分析又は当該地方の疫学調査の結果が出ていないことから、ウイルスの源について判断を下すことはできない。ドイツについては、鳥インフルエンザの発生は想定外のことで説明が困難であり、補足情報がないため通常の仮説を立てて感染原因を把握し感染の規模について評価することが不可能である。今のところ、チェコ共和国の感染例とドイツの感染例との関係について判断することはできない。 この2ヶ国における感染源及びその規模について不確実な点があることから、鳥インフルエンザ緊急共同審議グループは野鳥のサーベイランス措置を強化する必要があることに注意を喚起する。また、EUリファレンス研究所によるウイルスの系統発生分析又は当該地方の疫学調査の結果を注意深く見守り、リスクレベルを定期的に更新していくよう勧告する。 フランス農業・水産省がリスクレベルを「中程度」に引き上げたことは適切であると考えるが、正確な疫学情報を入手することで感染源の特定が可能となった時点でリスクレベル及びそれに伴う措置を再び評価すべきと考える。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/41362-41363.pdf |