食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01960180314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、意見書「BfRは、チョコレートのカドミウム最大基準値を設定するよう提案する」を公表 |
資料日付 | 2007年6月11日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、意見書「BfRは、チョコレートのカドミウム最大基準値を設定するよう提案する」(18ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 チョコレートはカドミウムを含む食品である。カドミウムはヒトに腎臓障害を引き起こし、また呼吸気道経由の摂取には発がん性がある。これまでEUレベル及びドイツにおいて、法的な拘束力を持つチョコレートのカドミウム最大基準値は設定されていない。現在DG Sanco(欧州委員会保健消費者保護総局)が、2007年3月1日から有効のEUの食品中の重金属の最大基準値の見直しを行っている。これを機にBfRは、チョコレートを介するカドミウムの摂取及びその健康影響を評価し、チョコレートのカドミウム最大基準値を提案した。 チョコレートはカカオの割合が様々で、いわゆるビターチョコレートではカカオの割合は50~99%である。チョコレートの基本成分はカカオマスと呼ばれる磨砕したカカオ豆である。土壌の性質により、カカオ豆及びカカオ豆から作られるカカオマスのカドミウム含量は非常に異なる。特に、ビターチョコレートなどカカオマスの割合の高いチョコレートは、カドミウムを多く含む可能性がある。 消費者はカドミウムを、主に汚染食品を介し経口で、又たばこの煙を介し吸入で摂取する。WHOが設定したカドミウムの暫定耐容週間摂取量(PTWI)は0.007mg/kg体重である。 BfRは暴露評価に基づき、チョコレートのカドミウム最大基準値を0.1~0.3mg/kgとするよう勧告する。0.1~0.3mg/kgのカドミウムを含むチョコレートを1週間に150g(※平均摂取量)摂取すると仮定すると、成人はPTWIの3%(0.1mg/kgの場合)~10%(0.3mg/kg場合)のカドミウムを摂取することになり許容範囲にある。しかし子供は年齢によっては、PTWIの8分の1弱(0.1mg/kgの場合)~約半分(0.3mg/kg場合)のカドミウムを摂取することになる。 BfRは、今年末に提出される予定の最新のチョコレート摂取データを評価に取り入れ、消費者のカドミウム暴露を可能な限り現実に即して評価する予定である。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | http://www.bfr.bund.de/cm/208/bfr_schlaegt_die_einfuehrung_eines_hoechstgehalts_fuer_cadmium_in_schokolade_vor.pdf |