食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01950370149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、飼料中のヘプタクロルに関する科学パネルの意見書
資料日付 2007年6月6日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は、飼料中のヘプタクロルに関する科学パネルの意見書を公表した。
 1945年に発売された非浸透性接触殺虫剤ヘプタクロルは、代謝物であるヘプタクロルエポキシドとフォトヘプタクロルが環境中で容易に分解することなく食物連鎖を通じて蓄積していくため、1984年以降、EUで使用が禁じられ、その後世界中で相次いで使用が禁止された。
 ヘプタクロル自体は中程度の急性毒性をもつが、その代謝物である上記2物質の方がより高い毒性を有する。ヘプタクロルは、主に哺乳類の神経系に多大な悪影響を与え、繁殖及び免疫系にも悪影響を与える。また、ヘプタクロル及びヘプタクロルエポキシドは、マウスの肝臓に腫瘍を形成するが、遺伝毒性はないことが分かっている。さらに、ヘプタクロルは魚に対しても大きく悪影響を及ぼすことが知られている。
 家畜で最もヘプタクロルに対して感受性が高いのは鶏で、産卵や孵化率が大きく影響を受ける。代謝物を含め、飼料中にヘプタクロルが検出されることは頻繁にはないが、魚粉や稀に植物由来飼料に検出されることもある。しかし、飼料中のヘプタクロルの含有量は低く、動物に悪影響を及ぼす量をはるかに下回っている。また、代謝物を含め、大人のヘプタクロルへの暴露量は1ng/kg体重/日で、これは2006年にWHOにより設定された耐容一日摂取量である0.0001mg/kg体重を2桁から3桁下回っている。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/etc/medialib/efsa/science/contam/contam_opinions/ej478_heptachlor.Par.0001.File.dat/CONTAM_op_ej478_heptachlor_en.pdf