食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01950190314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、意見書「ビターアプリコットの仁(bitter apricot kernels)の摂取には健康上の懸念がある」を公表
資料日付 2007年6月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、意見書「ビターアプリコットの仁(bitter apricot kernels)の摂取には健康上の懸念がある」(4ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 ビターアプリコットの仁がしばらく前から、特にインターネットを通じて強力に宣伝販売されている。がんに効くと宣伝されているが、科学的に有効性は証明されていない。反対に、ビターアプリコットの仁の摂取により重篤な中毒が引き起こされ、多量に摂取した場合には死に至る可能性がある。最近連邦州の中毒センターに、ビターアプリコットの仁に関する照会が増加している。
 ビターアプリコットの仁の毒性作用は、アミグダリンに起因する。消化の際に、アミグダリンから青酸(シアン化物)が放出される。微量ならば体内の代謝の過程で解毒される。ビターアプリコットの仁1個ならば、成人に急性中毒を誘発することはないと評価される。これは青酸約0.5mgに相当する。BfRは消費者に、ビターアプリコットの仁を1日当たり1~2個以上摂取しないよう、あるいは完全に摂取をやめるよう忠告する。
 BfRは、直接摂取されるビターアプリコットの仁の包装には、健康リスクに関する警告及び推奨摂取量を表示すべきだと判断する。そうでなければ当該製品は安全だと判断できない。治療効果の強調表示は、認可が必要な医薬品に付与可能なもので、そのためには有効性の検証が必要である。ビターアプリコットの仁を多量に摂取することから子供を保護するため、ビターアプリコットの仁は小さなパックでのみ提供されるべきである。
 なお、本件に関するプレスリリースは以下のURLより入手可能。
(1)プレスリリース/ドイツ語版
http://www.bfr.bund.de/cms5w/sixcms/detail.php/9424
(2)プレスリリース/英語版
http://www.bfr.bund.de/cms5w/sixcms/detail.php/9432
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/208/verzehr_von_bitteren_aprikosenkernen_ist_gesundheitlich_bedenklich.pdf