食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01950010149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、特定栄養目的食品に使用されるD-α-トコフェロール-ポリエチレングリコール1000コハク酸エステル(TPGS)に関する科学パネルの意見書を公表 |
資料日付 | 2007年6月6日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は、特定栄養目的食品に使用されるD-α-トコフェロール-ポリエチレングリコール1000コハク酸エステル(TPGS)に関する意見書を公表した。 TPGSは主にビタミンE吸収障害患者に使用されており、これらの患者にTPGSを投与した場合、低下していたビタミンEの生体利用効率が改善したことが実験から明らかとなっている。 ヒトと動物を対象にしたTPGSの生体利用効率及び安全性に関する試験の結果、胆汁分泌障害患者におけるTPGS 由来ポリエチレングリコール1000への全身暴露は、正常のヒトに比べて高くないことが示された。また、TPGSに遺伝毒性はなく、実験から1 ,000mg/kg 体重/日のNOAELを得た。TPGSは医師の指導の下で特定医療目的食品に使用され、その摂取量は十代の若者で5mg TPGS/kg体重、1ヶ月の乳児で13mg TPGS/kg体重となっている。この値は、乳幼児のNOAELである80~200 mg/kg 体重/日と比較して十分な安全域をもつ。また、上記のTPGS摂取量は、ポリエチレングリコール1000の摂取量に換算すると3.3~8.5mg/kg体重/日に相当するが、これはEUの科学委員会(5mg/kg体重:ポリエチレングリコール300 -4000)やFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(10 mg/kg体重:ポリエチレングリコール200 -10000)が設定したグループADIの範囲内にある。 健康なヒトに対する実験から、TPGSを投与した場合、脂溶性ビタミンEと比較して、プラズマ-α-トコフェロールの水準が若干上昇したに過ぎない。それゆえ、TPGSは正常な脂肪吸収能力をもった健康なヒトに対しては、有効なビタミンE源であるとはいえない。 特定医療目的用食品にTPGSを使用することは、その予想摂取水準からみて、安全性に懸念が生じることはないとの結論である。しかし、腎臓機能に重大な障害をもつ子供に対しては、TPGSを使用しないよう注意する必要がある。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/etc/medialib/efsa/science/afc/afc_opinions/ej490_tpgs.Par.0001.File.dat/afc_op_ej490_tpgs_opinion_en.pdf |