食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01930350188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、先般発表された遺伝子組換えとうもろこしMON863研究に関する意見書
資料日付 2007年4月26日
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分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、先般発表された遺伝子組換えとうもろこしMON863に係る研究について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から科学的・技術的支援を要請され、2007年4月26日付意見書(付属文書付き、全8ページ)を公表した。
 AFSSAは当該とうもろこしについて2003年12月2日付で意見書を公表しており、当該とうもろこしと対照品種は化学的・栄養学的組成において同等であると結論付けることができ、この食用とうもろこしには栄養学的リスクはないとしていた。
 2007年3月、元の毒性試験データに対して新たに行なわれた統計分析がArchives of Environmental Contamination and Toxicology誌に発表されたことを受け、DGCCRFは、この研究論文で提示されたデータにより2003年12月2日付意見書を見直す必要性が生じるかどうかを示すようAFSSAに依頼した。
 新たな統計分析は、当該とうもろこしを給餌したラットに由来するデータと対照ラットから得られたデータとの比較からなるが、ここでは参考品種を給餌したラットの集団における個体の可変性が考慮されていない。
 給餌試験で指摘された偏差の多くは、いずれか一方の性別、観察の一時期、又はいずれか一方の混入率(11%と33%)に限定されており、暴露量及び暴露期間との関係が少しも示唆されていない。肝毒性及び腎毒性の指標となるパラメータについては、たとえ変化が見られたとしても、それは散発的なものと考えられ、そこから当該とうもろこしに肝毒性があるという結論には至らない。
 給餌試験で確認された体重の偏差については、その幅がわずかであることから、対照集団において観察された変動や餌の摂取量の変動などによって説明され得る。
 豚264頭、乳牛16頭、雄牛64頭、家きんを用いた各種実験では、成長、枝肉の歩どまり、牛乳の生産性などにおいて、MON863を配合した飼料と、在来とうもろこしを配合した飼料で差は見られなかった。
 以上のことから、先般発表された研究論文は2003年12月2日付意見書の見直しを迫る科学的知見をもたらすものではなく、MON863系統とうもろこしは従来のとうもろこしよりも健康リスクが高いということはないと考える。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/40728-40729.pdf