食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01920210324
タイトル 米国環境健康科学研究所(NIEHS)、飲料水中の六価クロムの発がん性を動物実験で確認した旨を公表
資料日付 2007年5月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国環境健康科学研究所(NIEHS)は、飲料水中の六価クロムの発がん性を動物実験で確認した旨を公表した。概要は以下のとおり。
1.六価クロムが飲料水として摂取された場合に発がん性があることが動物実験で確認された。米国毒性プログラム(National Toxicology Program-NPT)による2年間の研究結果で、六価クロムを給餌された動物に悪性腫瘍が発生した。
2.従前の研究では、職場環境においてヒトに肺がんを生じさせることが分かっていたが、経口投与で動物にがんが発生することがわかった。
3.当該毒性試験の報告書は二クロム酸ナトリウム二水和物のピアレビューを完了する小委員会で公表された。二クロム酸ナトリウム二水和物は六価クロムを含む無機化合物で今回の研究に用いられた。六価クロム化合物は電気鍍金、皮のなめし、織物製造に使用され飲料水源から検出される場合がある。
4.雌雄のラット及びマウスに14.3mg/リットル~516mg/リットルの4種類の異なった量のニクロム酸ナトリウムを含む飲料水が給餌された。最も低い給餌量はカリフォルニア州で特定された汚染飲料水からヒトが摂取した量の10倍であった。
5.報告書は実験動物ではほとんど見られない個所に腫瘍の増加が顕著にみられた。雌雄のラットは口腔に悪性腫瘍がみられた。マウスでは摂取量の増加に伴い雌雄両方に良性および悪性の腫瘍の増加がみられた。
6.六価クロムは経口から給餌されたのち、消化管から吸収され多くの組織や臓器の細胞に取り込まれることが分かった。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
http://ntp.niehs.nih.gov/index.cfm?objectid=E55A03D8-F1F6-975E-7DEA927E8A8EB57D
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国環境健康科学研究所(NIEHS)
情報源(報道) 米国環境健康科学研究所(NIEHS)
URL http://www.niehs.nih.gov/oc/news/hexavalent.htm