食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01800200314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、意見書「EUの提案する食品中の非ダイオキシン様PCBの最大基準値は高すぎる」を公表 |
資料日付 | 2007年2月9日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、意見書「EUの提案する食品中の非ダイオキシン様PCBの最大基準値は高すぎる」(11ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 欧州委員会の保健消費者保護総局(DG-Sanco)が2006年4月3日に食品中の非ダイオキシン様PCB(ndl-PCB)の最大基準値を提案した(※1)。BfRはこの草案を消費者健康保護の見地から評価するよう依頼された。ダイオキシン様PCB(dl-PCB)に対してはすでにEUのダイオキシン及びダイオキシン様PCBの最大基準値(WHO-TEQ)に関する法規で最大基準値が設定されている。今回初めて、PCBの大部分を占める非ダイオキシン様PCBの最大基準値がEUで設定されることをBfRは歓迎する。ドイツの有害物質規則(SHmV)で定めるPCB最大基準値は非常に高いと判断されるが、これにより置き換えられるであろう。しかしEU案の最大基準値は、消費者を未だ十分に保護するものではない。またEU案では、狩猟鳥獣肉や魚の肝臓など平均以上に汚染されている動物由来食品が考慮されていない。 EU案では最大基準値の設定に、食品のPCB汚染の約半分を構成する6種の非ダイオキシン様PCBの総量(Σ6PCB※2)を用いる予定である。BfRはこの方法に異論はないが、EU案の最大基準値によっては、今後もPCBを高度に含む食品がほとんど問題とされないであろう。EU案の最大基準値は、ドイツにおけるダイオキシン様PCBと非ダイオキシン様PCBの相関関係では、すでに存在するEUのダイオキシン及びダイオキシン様PCBの最大基準値(WHO-TEQ)を超過した場合に初めて有効となるからである。 BfRの見解ではWHO-TEQは、EU案のΣ6PCBの最大基準値よりも、すでにドイツ国民をPCBの高度曝露から保護している。提案されたΣ6PCBの最大基準値をわずかに超過すると、そのサンプルはかなりの確率でWHO-TEQを超過するので、単純で安価なΣ6PCB算定方法が、高額なWHO-TEQ検査の予備検査として使われる可能性がある。Σ6PCBの最大基準値の設定に際し、一定の行動指針値を定め、それを超過すればWHO-TEQ検査を行うよう指示されるべきである。 (※1) 5ページ目の表1:EC保健消費者保護総局(DG-Sanco)の提案する食品中の非ダイオキシン様PCBの最大基準値(Σ6PCB) (※2) Σ6PCB =PCB28+PCB52+PCB101+PCB138+PCB153+PCB180 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | http://www.bfr.bund.de/cm/208/vorgeschlagene_eu_hoechtsgehalte_fuer_nicht_dioxinaehnliche_polychlorierte_biphenyle.pdf |