食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01670050334
タイトル アイルランド食品安全庁(FSAI)、アイルランドで販売されているジュースを含む乳児用食品の残留農薬についてのサーベイランス報告書を公表
資料日付 2006年11月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  アイルランド食品安全庁(FSAI)は10月に、アイルランドで販売されているジュースを含む乳児用食品の残留農薬についてのサーベイランス報告書(PDF版24ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1.背景
 本サーベイランスは、2004年の調査に次ぐもので、目的は法令遵守状況を知るためである。乳幼児用加工食品の規制では、一般に残留農薬を含まないか極めて低い濃度であることが要求されている。乳幼児用加工食品中の残留農薬のMRLは、ほとんどの農薬で0.01mg/kg(0.01 ppm)であり、一部の農薬にはさらに低い値が設定されている。
2.調査対象
 以下の乳児用食品50サンプルを調査した。
①野菜/肉ベースの乳児用食品:19サンプル②果物ベースの乳児用食品:13サンプル③穀類ベースの乳児用食品:11サンプル④ビスケット類:4サンプル⑤乳幼児及び子供用ジュース:3サンプル
3.調査した農薬
 386農薬を検査した。
4.サンプル入手法
 2005年11月に、ダブリン市内の販売店より購入。
5.結果
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,300件の分析を実施し、うち10件に農薬の残留がみられた。そのうちMRLを超過していたのは2種類の農薬で、0.17mg/kgのo-フェニルフェノールが1サンプルに、0.1mg/kg及び0.7mg/kgのマレイン酸ヒドラジドが2サンプルに検出された。
 また、欧州指令91/414/ECにおいて規制対象とされていない相乗剤、ピペロニルブトキシドが0.016mg/kg、1サンプルに検出された。
残留臭素についても調査を実施し、多くのサンプルで乳児用食品の残留臭素規制値である0.01mg/kgを超える0.1~3.8mg/kgの臭素が検出された。しかし、臭素は通常食品に含まれる塩素との組合せで存在し、FSAIの見解では乳幼児の健康にリスクとはならないとしている。
 FSAIは、これらの検出された量の残留農薬は乳幼児の健康にリスクとはならないと考えている。また、関係する業者に対し乳児用食品の製造及び包装に当たっては、材料の選定に十分注意を払うよう要望し、FSAIは今後とも残留農薬のサーベイランスを継続する旨を、公表している。
地域 欧州
国・地方 アイルランド
情報源(公的機関) アイルランド食品安全庁
情報源(報道) アイルランド食品安全庁
URL http://www.fsai.ie/surveillance/food/infant_food_pesticides.pdf