食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01650440361 |
タイトル | 台湾行政院衛生署FDA準備グループ、週刊情報「薬物食品安全週報」第57号を発行 |
資料日付 | 2006年10月19日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 台湾行政院衛生署FDA準備グループ(衛生署内に2005年8月中旬、「行政院薬物食品管理署」(FDA)の設立準備のために設置された機関)の編集による一般向けの週刊情報「薬物食品安全週報」の第57号が10月19日に、同署ホームページ上で発行された(全4ページ)。食品の安全性に関連する掲載内容は以下のとおり。 1.ダイオキシン含有量に基準超過が見られた魚油カプセル製品は、既に回収・廃棄済み 台湾の環境保護団体である(財)環境品質文教基金会の抜き取り検査により、カナダから輸入された魚油カプセル製品(中国語名:「金鮫鯊魚肝油膠?」。英語名不明)にダイオキシン含有量の基準超過が見られた件については、既に所轄地方当局により回収・廃棄が行われている。 ダイオキシンはその難分解性により環境中に長期にわたり残留する。ヒトの体内には空気を呼吸することによっても取り込まれるが、フードチェーンを通じてより多く摂取される。このため、食品中のダイオキシンによる人体への影響を解明するには、食生活全体に対して長期にわたり評価する必要がある。WHO/FAO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、ダイオキシン類の耐容月間摂取量(TMI)を70pgWHO-TEQ/kg体重/月と設定している。 魚の肝油にはビタミンA、D及びEが豊富に含まれる上、最近は魚油中のEPA及びDHAが話題になっていることから、多くの親たちは子供の栄養補充に欠かせない製品として注目している。しかし、これらはいずれも濃縮製品であることから、製品の原料が汚染されている場合には健康被害が懸念される。 食品の主な役割は、カロリーと栄養源を提供することにより、身体機能を正常に維持することにある。同署は消費者に対し、誇大広告に惑わされないよう注意喚起し、専門家のアドバイスのもとに栄養補助食品を摂取するようアドバイスする。 2.シジミから栄養補助製品を語る シジミは本草綱目にも記載されているように、古来より肝臓に良いとされ、グリコーゲンやプロタミン、多種のビタミン、カルシウム及び有機亜鉛等の微量元素が豊富に含まれるが、栄養を豊富に含む食品の一種に過ぎず、バランスの良い食生活を基本にした際に、栄養を補助する役割があるに過ぎない。 一方、慢性肝炎や肝硬変を患う患者は、シジミはたんぱく質を大量に含むため、過剰に摂取すると肝臓に負荷がかかり、代謝不良を引き起こし肝性脳症に至るおそれがある。 肝臓への保健・治療効果を標榜する製品は消費者の高い関心を集めているが、同署の審査により認可された健康食品を除き、一般の食品には治療効果等の標榜は認められていない。消費者に対しては、宣伝内容が神秘的過ぎたり、余りに魅力的だったりする食品や医薬品については警戒を強め、「信じない、耳を傾けない、買わない、食べない、他人に勧めない」の5原則を守るようアドバイスする。 |
地域 | アジア |
国・地方 | 台湾 |
情報源(公的機関) | 台湾行政院衛生署 |
情報源(報道) | 台湾行政院衛生署 |
URL | http://www.doh.gov.tw/cht/content.aspx?dept=&class_no=0&now_fod_list_no=&array_fod_list_no=&level_no=1&doc_no=46369&show=show |