食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01640610160
タイトル 英国食品基準庁(FSA)、「食品及び環境における放射能報告書2005年」を発行
資料日付 2006年10月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国食品基準庁(FSA)は10月23日、「食品及び環境における放射能報告書2005年」の発行を公表した。概要は以下のとおり。
1.背景
 各施設及びその他の産業界は、放射性廃棄物を産出し、その一部は空気中又は排水中へ放出され、放射能が環境からフードチェーンへ入る可能性がある。環境局及びFSAは継続的に、個別に放射能モニタリングを実施している。
2.モニタリングの目的
(1)認可された放射能の排出が、ヒトの健康及び環境に悪影響を与えるかどうかを確認する。
(2)各施設の現場より提出された情報を独自に確認する。
(3)放射性物質の排出に関する独立した継続的かつ詳細なモニタリング。
(4)放射能の濃度及び推移に関する情報を長期的に蓄積する。蓄積した情報をもとに、これらの変化を迅速に感知し、必要に応じ対策を取ることが出来る。
3.モニタリング結果
(1)全体的には、2004年に比べ食品及び環境における放射性核種にはわずかな変化しか認められなかった。多くの場所における放射性核種のレベルは、検出限界に近い又は以下であった。
(2)多くの核施設周辺における環境の放射性核種レベルは、ガス状及び液状の廃棄物を法律により厳しく管理することにより過去30年間、減少してきた。
(3)英国は、オスロ・パリ条約に基づき更なる節減を目指している。
(4)2005年における食品の放射能レベルは、チェルノブイリ事故の影響によるCumbria地域のめん羊を除きガイドライン以下であった。チェルノブイリ事故の影響で管理対象となっている農場数は1986年の9
,700から2006年初頭の374に減少している。
(5) 公衆に対するすべての被ばく源(食品、環境及び特定の核施設からの被ばく)からの線量の合計、被ばく線量を15ヶ所で測定した。その結果、15ヶ所全ての被ばく線量合計は、英国及び欧州の線量限度を下回った。
(6)マン島及び北アイルランドにおける人工的な被ばくモニタリングでは、公衆の被ばく線量は、欧州の線量限度1mSv/年の3%以下であった。
(7)フランスのCap de la Hagueの再処理施設からの放射能放出の影響を見るために実施したChannel島の調査でも、被ばく線量は線量限度の1%以下であった。
 当該報告書の概要(PDF版18ページ)は、以下のURLから入手可能。
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/rife11part1.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国食品基準庁(FSA)
情報源(報道) 英国食品基準庁(FSA)
URL http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2006/oct/rife