食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01630040188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、卵の殻の印字用インク溶剤としてのアセトンの使用に関する意見書
資料日付 2006年8月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、卵の殻の印字用インク溶剤としてのアセトンの使用が消費者へのリスクとなるおそれがあるかどうかについて、競争消費不正抑止総局から意見を求められた。その答申として、2006年8月11日付意見書を公表した(全2ページ)。
 アセトンは、卵の殻に使用される印字用インク溶剤である。
 FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、アセトンについて評価を行ない、抽出溶剤及び香料として使用されるアセトンは、適性製造規範を遵守する限り、「香料として使用する場合の通常の摂取量では健康に懸念は生じない」と結論付けた。EUは抽出溶剤及び香料としてアセトンの使用を許可している。アセトンは、指令2002/72/ECの「食品接触資材」で特別な溶出制限なしで許可される添加物リストに記載されている。特別な溶出制限がないということは、全体的な溶出基準値として60mg/kg食品の溶出を許容することと同等とされ、1人あたりの許容暴露量60mg/日に相当する。
 申請者によると、インクの総量におけるアセトンの占める割合は多くても4.3%で、1つの卵の印字に使用されるアセトンは最大で19.45μgである。最悪のシナリオでは、消費者が殻に印字したアセトン全体に汚染された卵を1kg食すると、アセトンを0.4mg/日摂取することになる。アセトンは揮発性であり、卵は通常調理されることから、現実的な暴露量は0.4mg/日をかなり下回る。また、1人当たり0.4mg/日の暴露量は60mg/日を大きく下回る。
 結論としては、適性製造規範に従い、アセトンを卵の殻の印字用溶剤として、最大量(1つの卵につき19.45μg) で使用しても、消費者の健康リスクは生じないと考える。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/37452-37453.pdf