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資料管理ID syu01610580332
タイトル 英国獣医学研究所(VLA)、ニュースレター「Insight2006年夏号」を発行
資料日付 2006年9月19日
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概要(記事)  英国獣医学研究所(VLA)は9月19日、VLAの新しい研究成果を紹介するニュースレター「Insight2006年夏号(PDF版12ページ)」(年1回発行、前号は2005年春号)を発行した旨を公表した。当該ニュースレターの概要は以下のとおり。
1.動物関連リスクの迅速な発見及び分析のための新情報管理システム「RADAR」を紹介
2.英国におけるE型肝炎の豚からヒトへの感染についての現状及び今後の計画について紹介
3.Q熱の解明されていない点について
4.めん羊のスクレイピー生前診断についての新たな成果を紹介。概要は以下のとおり。
(1)通常は、めん羊のスクレイピー診断は、死後解剖で得られた中枢神経系(CNS)組織におけるプリオンたん白質の検出により実施する。
(2)めん羊の無症状期間におけるスクレイピー生前診断は、口蓋扁桃又は眼瞼の生検による検査により実施されるが、検体組織の入手が難しい。
(3)VLAは、臨床症状の有無にかかわらずスクレイピーに暴露しためん羊のCNS組織、リンパ細網系(LRS)組織及び直腸粘膜について、免疫組織化学(IHC)検査を用いて比較検討した。
(4)臨床症状を示しためん羊244検体のうち237検体(97.1%)、健康なめん羊121検体のうち104検体(86%)が、リンパ組織を豊富に含む直腸粘膜(RAMALT)検査において、陽性となった。LRS組織を用いた試験でも、同様の結果が得られた。
(5)一方、CNS組織を用いた試験では、77%のみで陽性の結果が得られた。
(6)直腸粘膜における陽性の確率は、感染の段階により影響を受ける一方、めん羊の品種、プリオンたん白質の遺伝子型、月齢及び性別により殆ど又は全く影響を受けないことが判明した。
(7)さらに、直腸粘膜に対するウエスタンブロットもIHC検査とほぼ同等の感受性を示し、無症状期間にある400検体から採取した直腸粘膜に対するIHC検査においても陽性を示したことから、直腸粘膜に対する検査は有効であることがわかる。
(8)当該検査は、検査を受けるめん羊に対しなんら悪影響を与えない。
(9)よって、当該検査は生体めん羊のスクレイピー診断に有望な手法である。
5.VLAで開発したニューカッスル病の迅速確定法の紹介
 「Insight2006年夏号」は、以下のURLから入手可能。
http://www.defra.gov.uk/corporate/vla/comserv/documents/comserv-insight16.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国獣医学研究所(VLA)
情報源(報道) 英国獣医学研究所(VLA)
URL http://www.defra.gov.uk/corporate/vla/comserv/comserv-insight.htm