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資料管理ID syu01610500329
タイトル 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)、第94回定例会議要約を公表
資料日付 2006年9月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)は9月26日、第94回定例会議要約(PDF版4ページ)を公表した。概要は以下のとおり。なお、議事録は、通常1ヶ月後にドラフトとして発行され、次の会議で確認された後、正式な議事録として発行される。
1.最近の課題について
①新興・新規確認健康リスク科学委員会(Scientific Committee on Emerging and Newly-Identified Health Risks:SCENIHR)の報告書の発行
②30ヶ月齢を超える牛についての牛海綿状脳症(BSE)検査システムの実施査察グループによる中間報告書においては、システムは導入以来十分に機能しているとしている。(報告書は英国食品基準庁(FSA)の以下のURLから入手可能)
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/fsa060706i.pdf
③30ヶ月齢を超える牛のBSE検査管理の違反申し立てに関する調査結果を掲載したFSAのウェブサイトの紹介。
④臨床管理諮問グループ(個々の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の公衆衛生上のリスク患者に対する対処及び治療に関し、英国保健省(DH)へ助言をすることを目的としたグループ)の会議が10月10日に開催、報告書は2006年11月に発行の見込み。
⑤英国におけるvCJDの罹患率、年齢及び遺伝子型分布を確認する最も効果的な方法について検討する専門委員会の構成員及び権限についてのSEACの意見。
2.伝達性海綿状脳症(TSE)検査の現状報告
 2000年以降の北アイルランドにおける牛、めん羊及び山羊におけるTSEサーベイランス結果の報告があった。ここ数年、めん羊におけるTSE陽性は、わずかまたはゼロである。
3.CJDの現状報告
 SEACは、2006年9月までの孤発型CJD(sCJD)及びvCJDの発症例を以下のとおり報告した。
(1)1990年5月以降、845例のsCJDが報告され死亡時の平均年齢は67歳であった。遺伝子型の分布は、プリオンたん白質遺伝子のコドン129における遺伝子型はメチオニン-メチオニン(MM)が64%、メチオニン-バリン(MV)が18%及びバリン-バリン(VV)が18%であった。
(2)162例のvCJDが報告され、死亡時の平均年齢は28歳であった。vCJDの増加は、2000年がピークで28名の死亡が報告されている。
 この他、世界で34例が報告され、フランスが20例、アイルランド共和国が4例、米国が2例、オランダで2例、その他6ヶ国で各1例の内訳となっている。
 全てのvCJD症例において、プリオンたん白質遺伝子のコドン129における遺伝子型はMMとなっている。しかし、ヒトの遺伝子を導入したマウスの研究でMM以外の遺伝子型での可能性も示唆されている。
4.アイルランド共和国におけるBSE及びvCJDのサーベイランス、疫学及び管理について報告があった。
5.水平精査
 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)、FSA、英国健康保護局(HPA)及び国立CJDサーベイランス研究所(NCJDSU)から、将来の検討課題について情報提供があった。
(1)欧州TSEロードマップ関連での特定危険部位(SRM)の変更、飼料への魚粉使用の認可
(2)めん羊でのBSE発見時における緊急時対応
(3)非定型スクレイピーのヒトの健康リスクへの影響に関する調査研究等
6.一般傍聴者との質疑応答
7.無症状潜在性vCJDの生前における迅速検査法に対する評価基準
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)
情報源(報道) 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)
URL http://www.seac.gov.uk/summaries/seac94_summary.pdf