食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01590440305
タイトル EU、米国産の未認可遺伝子組換え米検査で33サンプルが陽性
資料日付 2006年9月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  EUのフードチェーン・動物衛生常任委員会は9月11日、未認可の遺伝子組換え(GM)米LL601が混入した長粒米の輸入をめぐり審議を行った。席上、欧州精米業者連盟(Federation of European Rice Millers)が実施中の対策について説明した。
1. 業界の検査
 欧州における米取引の90%を取り扱う同連盟は、これまでに実施してきた対策について概要説明を行った。有効とされる検査技法を用いて検査を行い、162件の積送品サンプルから結果を得ており、そのうちの33件がLL601に陽性であった。陽性の積送品はすべて市場から回収又は撤収した。
2. 国の検査
 2つの加盟国が市販品のスクリーニング検査でLL601の混入を突き止めたが、判定結果がより正確である2つの有効な検査技法のいずれかを用いて再検証する必要がある。ただし、そのための準備を各試験所が整えるまでに1~2週間を要するという加盟国が多かった。なお、有効な検査技法を用いて検査を実施した加盟国からは陽性事案の報告がなかった。
3. 輸入検査
 8月末にEUが採択した委員会指令に基づき、各国とも、米国から輸入する長粒米にはLL601未混入証明書が添付されていることを国境検疫所で確認している。証明書のない積送品はEU市場に入っておらず、国によっては独自の付加的な検査を実施して監視を強化している。
4. 疑いのある積送品
 LL601汚染の疑いが持たれる2万トンの米国米をロッテルダムに保留している旨、オランダ代表から報告があった。これまでの検査の結果、3サンプルが陽性、20サンプルが陰性であった。陰性であった積送品は発注者に送達されるが、陽性のものについては返送又は廃棄処分となる。
5. 中国のGM米
 欧州委員会は、先週国際環境保護団体のグリーンピース及び地球の友が中国からの輸入米にGM種を発見したという報告を受け、各国に情報とサンプルの提供を呼び掛けた。また、中国当局にも情報の提供を書面で要請すると共に、業界及び加盟国には市場対策の一層の強化を要請した。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州連合(EU)
情報源(報道) 欧州連合(EU)
URL http://europa.eu.int/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/06/1175&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en