食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01550560110
タイトル カナダ保健省(Health Canada)、健康食品に含まれる薬草ブラックコホシュと肝障害の関連性につい注意喚起
資料日付 2006年8月18日
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概要(記事)  カナダ保健省(Health Canada)は8月18日、薬草ブラックコホシュ(Black cohosh)を含む健康食品と肝障害との関連が疑われるとして、消費者に注意喚起した。
 ブラックコホシュはActaea racemosa及びCimicifuga racemosaとしても知られる乾燥植物治療薬で、更年期障害や月経前の諸症状の緩和に利用される。ブラックコホシュの一般的な別名はblack snakeroot、black bugbane、及びrheumatism weedである。ブラックコホシュを含有する健康食品には、ブラックコホシュだけを成分にするものと他の成分を含むものがある。
 ブラックコホシュとの関連が疑われる肝障害の事例が国際的に多数報告されており、カナダ国内で3例あるほか、米国では1死亡例が発表された。これらの症例のほとんどが、肝障害との関連が否定できない他の疾患や医薬品の服用を伴っていた。これらの症例の中で摂取されたブラックコホシュ製品の品質については不明である。
 肝障害の事例報告が少ないうえブラックコホシュと肝毒性の関連も明らかではないが、カナダ保健省はブラックコホシュに対し予防策を取り、ブラックコホシュの安全性及び効能について現在審査している。カナダ国民の健康を暫定的に保護するため、同省は消費者及び医療関係者に以下のことを勧告している。
 消費者はブラックコホシュ含有製品の摂取に注意し、当該製品の利用について心配なことがあれば医療関係者に相談すべきである。異常な倦怠感、脱力感、食欲減退を感じた場合及び皮膚や目の白い部分が黄色になったり、尿の色が濃くなったり、腹痛など肝障害の徴候が見られた場合はブラックコホシュ含有製品の摂取を中止して、医師に相談すべきである。
地域 北米
国・地方 カナダ
情報源(公的機関) カナダ保健省(Health Canada)
情報源(報道) カナダ保健省(Health Canada)
URL http://www.hc-sc.gc.ca/ahc-asc/media/advisories-avis/2006/2006_72_e.html