食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01510640334
タイトル アイルランド食品安全庁(FSAI)、パンに対する葉酸強化義務付けに関する勧告案を公表
資料日付 2006年7月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  アイルランド食品安全庁(FSAI)は7月13日、パンに対する葉酸強化義務付けに関する勧告案を公表した。概要は以下のとおり。
1.背景
 アイルランドは、欧州で最も出生新生児の神経管欠損症(NTD)発生率の高い国の1つであり、1
,000人の新生児当たり1~1.5人が発症している。「葉酸食品強化に関する国立委員会(NCFAFF)」は、NTDの減少に対する効果的な公衆衛生戦略を立案するために、健康と子供大臣によって設立された。
2.勧告案提出
 NCFAFFは、数々の研究、意見募集等を実施した結果を踏まえて、今回の勧告案を副首相及び健康と子供大臣へ提出した。
3.勧告案の内容
 NCFAFFは、パン100g当たり120μgの葉酸強化を義務付けを提案した。これにより法律の改正及び製パン工程の若干の変更が必要となる。平均的には、当該措置によりNTDが発症する妊娠女性の1/4までのヒトのNTDが防止される。また、葉酸の欠乏症を改善しNTD発生状況を改善する可能性がある。妊娠中の女性に対する一日当たりの葉酸の推奨量は400μgであるが、多量にパンを摂取する場合の安全係数を考慮してパン100g当たり120μgとした。
 その他、健康と子供省によるパンに対する葉酸強化義務付けのための法制化の必要性、葉酸のサプリメント摂取及び葉酸の豊富な食品の摂取の継続、パンに対する葉酸強化義務付けの実施を促進するグループの設立等が提言されている。
 NCFAFFの勧告案は、以下のURLから入手可能。
http://www.fsai.ie/publications/reports/folic_acid.pdf
地域 欧州
国・地方 アイルランド
情報源(公的機関) アイルランド食品安全庁
情報源(報道) アイルランド食品安全庁
URL http://www.fsai.ie/news/press/pr_06/pr20060718.asp