食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01500280330
タイトル 英国健康保護局 (HPA)、食品由来の疾病報告(第23~26週/2006年)及び精肉業者の製品が原因と見られるE.coliO157による症例が多発(25例)している旨を公表
資料日付 2006年7月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国健康保護局(HPA)は7月13日、感染症情報CDRウィークリー(Communicable Disease Report Weekly (CDR Weekly))16巻28号(13ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1.2006年第23~26週における複数個所での発症例(General outbreak)として報告された食品由来疾病
(1)ベッドフォードシア及びハードフォードシアの会合で、食中毒で30名が発症し、6名からS.Enteritidis (PT13A)が検出された。食中毒の原因は不明とされている。
(2)西ヨークシャーの小売業者で、食中毒で6名が発症し、全員からE.ColiO157が検出された。食中毒の原因は不明とされている。
2.4月にHPAにおいて記録されたイングランド、ウエールズ地区のサルモネラ症は771件で、その血清型は、S.Enteritidis(PT4)が141件、S.Enteritidis(other PTs)が211件、S.Typhimuriumが76件、S.Virchowが33件、その他310件であった。
3.イングランド及びウエールズにおける2006年第23~26週における一般腸内細菌感染症は、細菌別に見るとカンピロバクターによる症例が一番多く3
,972件、次にサルモネラによるものが655件、ロタウイルスによるものが204件であった。
 2006年第23~26週累計では、カンピロバクターが17
,792件で2005年同期の20
,564件に比べかなり減少している。また、ロタウイルスについては、2006年第23~26週累計が11
,887件で2005年同期の12
,475件に比べ減少している。サルモネラについても2006年第23~26週累計で3
,644件と2005年同期の3
,765件に比べ減少しているが、ノロウイルスは2006年第23~26週累計で2
,990件と2005年同期の2
,234件に比べかなり増加している。
4.精肉業者の製品が原因と見られるE.coliO157による症例が多発(25例)
 25例のうち、11例は入院治療を受けたが、現在はほとんどのヒトが回復し自宅に戻っている。
 16検体(ヒトからのもの:12検体、食品:4検体)から病原体が検出された。検出された病原体は、ヒトからのものはファージ型PT4及びPT21/28、食品からのものは全てファージ型PT4であった。また、全ての病原体は、ベロ毒素(VT2)遺伝子を保有していた。
 感染源は、生肉及び加工肉の店頭販売及びリーズ地方の18のデリカテッセン、サンドイッチ店等の業者への販売を行っていたリーズ地方のアームレイの精肉業者であることが判明している。更に当該精肉業者は、自家製の調理済み肉、サンドイッチ及びサラダをリーズのマーケットで販売していた。マーケットで販売されていた調理済み肉から、E.coliO157 PT4が確認された。
 該当精肉店は、該当調理済み肉の任意リコールを実施した。
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国健康保護局(HPA)
情報源(報道) 英国健康保護局(HPA)
URL http://www.hpa.org.uk/cdr/archives/2006/cdr2806.pdf