食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01480270314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、報告書「ドイツの採卵鶏農場におけるサルモネラ属菌の存在に関するパイロットスタディ」を公表 |
資料日付 | 2006年6月29日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、報告書「ドイツの採卵鶏農場におけるサルモネラ属菌の存在に関するパイロットスタディ」を公表した。これは、欧州委員会の命によりEU加盟25ヶ国において実施されたパイロットスタディ※で、ドイツでは、公的サーベイランスによりデータを集計し、BfRがそれらを検討、評価した。本報告書に関するプレスリリースの概要は以下のとおり。(※先頃、欧州食品安全機関(EFSA)は予備報告書を公表した。最終報告書は今秋に公表予定である。) 1992年以降ヒトのサルモネラ属菌の感染は減少している。ドイツでは昨年52 ,000件の報告があった。食品由来の感染症では、初めてカンピロバクター症がサルモネラ症を上回り、サルモネラ症は第2位となった。主要な感染源の一つは卵であり、感染した採卵鶏により汚染され、摂取前に十分に加熱されなかった卵が原因である。ドイツの大規模採卵鶏農場の29%でサルモネラ属菌が検出されたが、EUの平均(31%)を下回っている。S.Enteritidis及びS.Typhimuriumのみの検出率では、ドイツはEUの平均(20.3%)をわずかに上回っている。 1990年代の調査で、採卵鶏においてS.Enteritidisが問題となる可能性があることが示唆された。それゆえドイツでは、採卵鶏へのワクチン接種が義務づけられた。ヒトのサルモネラ症報告件数の継続的な減少(2001年と比較し3分の2に減少)は、ワクチン接種の成果だと思われる。しかしながら調査結果では、消費者を一層保護するために更なる努力が必要であることが示された。それゆえ将来的には、定期的に農場の公的検査を実施し、陽性の場合には的を絞った措置を実施するなど、消費者のリスクをさらに軽減しなければならない。2008年末までにドイツのサルモネラ属菌の汚染農場を30%減らすよう、欧州委員会の規定が検討される。 消費者は以下の点に留意し、卵によるサルモネラ属菌の感染を防ぐことができる。 ①卵は常に冷蔵する。できるだけ新鮮な卵を使用する。固ゆで卵のみを食べる。 ②卵を使用した食品は十分に加熱する。 ③他の食品あるいは物品の汚染を回避する。 BfRの報告書の全文(22ページ)は以下のURLより入手可能。 http://www.bfr.bund.de/cm/208/pilotstudie_zum_vorkommen_von_salmonella_spp_bei_herden_von_legehennen_in_deutschland.pdf BfRのプレスリリースの英語版は以下のURLより入手可能。 http://www.bfr.bund.de/cms5w/sixcms/detail.php/7997 EFSAの予備報告書※は以下のURLより入手可能。 http://www.efsa.europa.eu/science/monitoring_zoonoses/reports/1541_de.html |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | http://www.bfr.bund.de/cms5w/sixcms/detail.php/7992 |