食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01360580188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、「トキソプラズマ症:知見の状況及び食品に起因するリスク評価」 |
資料日付 | 2006年3月1日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、「トキソプラズマ症:知見の状況及び食品に起因するリスク評価」報告書(仏語、全318ページ)を公表した。報告書の総括(1ページ)及び要約(9ページ)は英語版がある。また、プレスリリース(「トキソプラズマ症に関する妊婦へのより正確な情報提供」(仏語、2ページ))も入手可。 総括の概要は以下のとおり。 Toxoplasma gondiiによるトキソプラズマ症はフランスで頻繁に発生している感染症である。成人集団の約50%が感染しており、毎年20万人から30万人が新たに感染し、そのうちの2700人が妊婦である。毎年600人の新生児が先天性トキソプラズマ症と推定され、うち175人が後遺症に苦しんでいる。トキソプラズマ症が深刻であるのは、免疫抑制作用のために後天性感染症の再発リスクが遅延して生じることにも関係している。 こうした状況下で、AFSSA内に学際的な作業グループが設置された。その目的は、食品に起因するトキソプラズマ症リスクの評価に役立つ科学的データを収集・分析し、保健当局が特に先天性のトキソプラズマ症に関して適切な予防活動を促進するための決定を下すのに必要な情報を提供することにある。 最初に本作業グループの専門家は、T. gondiiによる水又は食品汚染に介入し得る全ての要素に関する文献の徹底的なレヴューを行ない、水の処理及び食品の包装又は加熱調理の工程がT. gondiiに対して示す有効性について入手可能なデータを分析した。 その後、実験データ及び収集した疫学データによって、潜在的に汚染した食品を摂取することが妊婦のトキソプラズマ症及び先天性トキソプラズマ症の発生率にもたらす結果又は影響を推定することを目的とした定量的リスク評価手法を開始することができた。最後に、こうしたデータ全体から、現在勧告されている予防措置の妥当性及び実施条件を明確にすることができた。 その結果、作業グループはさまざまな調査分野又は優先活動を特定することができた。これらは次の3つの提案にまとめられる。 ①特にヒト感染においてさまざまなタイプの食品が占める割合を推定するために、食品中のT. gondiiによる汚染レベルをより正確に評価する。 ②潜在的に汚染した食品(又は特定の食品)の摂取が妊婦のトキソプラズマ症及び先天性トキソプラズマ症に対して及ぼす影響の評価を中心とする定量的リスク評価手法を実施する。 ③トキソプラズマ症及びその予防に関する情報提供のあり方を改善する。このためには、一方でトキソプラズマ症の予防勧告を更新したり作成し直したりし、他方でこうして更新された勧告を出し、妊婦に対する情報提供キャンペーンを実施し、その有効性を評価していく。 こうしたさまざまな活動を実施するには、先天性感染症の予防を担当する保健従事者及び保健機関が協議して全国イニシアチヴ(率先活動)を行なうことが適切である。 英語版の要約は、報告書(仏語)の本文中にあり、下記のURLに記載されている。 http://www.afssa.fr/Documents/MIC-Ra-Toxoplasmose.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/MIC-Ra-Toxoplasmose.pdf |