食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01360190294
タイトル WHO、INFOSAN「摂取上限量(upper level of intake)設定に用いる栄養素リスク評価」を公表
資料日付 2006年3月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  WHOは、3月31日付で国際食品安全当局ネットワーク(International Food Safety Authorities Network、INFOSAN)のInformation Note 2006年No.2「摂取上限量(upper level of intake)設定に用いる栄養素リスク評価」を公表した。INFOSANは、WHOが運営・管理し、加盟は現在145ヶ国となっている。
 栄養強化物質(nutrient fortification substance)及び栄養補助食品(dietary supplementation)の使用増加など、世界の食品供給事情の変化を受けて加盟諸国には栄養物質の摂取をモニターし評価しようとする動きがある。これら加盟諸国の関心を基にしてFAOとWHOは合同で科学ワークショップを開催した。加えて、Codex委員会はFAOとWHOに対しビタミンとミネラルの摂取上限値(upper limits of intake)についての科学的助言を行うように要請した。
 このように述べたうえで、このinformation noteの概要として以下の5項目を示している。
1.栄養補助食品、強化食品及びいわゆる機能性食品の世界消費量は、近年劇的に増加している。このことは、安全な摂取上限量についての数々の疑問を浮かび上がらせている。
2.FAOとWHOは、栄養物質の摂取上限量に関するリスク評価工程に関する合同レポートを公表した。
3.そのレポートでは栄養物質の摂取上限量の設定に用いる科学的アプローチ(もしくはモデル)の概略を示している。
4.そのモデルは栄養素ではないもののリスク評価に用いるアプローチを基にしており、リスク評価で妥当とされている4段階、すなわち①危害の同定、②危害の特徴づけ、③曝露評価、及び④リスクの特徴づけからなっている。
5.このモデルは、このタイプのリスク評価の世界的な一元化の促進に役立つものである。
(訳注: 2005年5月2~6日にジュネーブでFAO/WHO合同栄養素リスク評価テクニカルワークショップが開催された。これを受けて2006年1月には電子版でレポートが公表され、その中でワークショップ参加者によって摂取上限量(upper level of intake、UL)とは、ヒトの健康に悪影響を及ぼす可能性が低いと判断される栄養素もしくはその関連物質を供給源全てから習慣的に摂取できる最大量という定義が示されている。このレポートは以下のURL より入手可能)
http://www.who.int/ipcs/highlights/nutrientproject_may18/en/index.html
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) WHO
URL http://www.who.int/foodsafety/fs_management/No_02_Nutrient_Mar06_en.pdf