食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01350660314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、国内で統一された食品由来感染症及び食中毒の把握システムの運営を開始
資料日付 2006年3月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、国内で統一された食品由来感染症及び食中毒の把握システムの運営を開始し、以下の用紙3種を全国の関係機関に配布する(括弧内は用途)。
①概括的記載用紙(関係機関に関する情報を一つにまとめる)
②食品把握用紙(アウトブレイクを引き起こした食品のデータを収集する)
③サンプル把握用紙(検査機関が検査したサンプルのデータを把握する)
 本システム導入の経緯及び目的は以下のとおり。
1.経緯
(1)BfR内にある食品衛生及び人獣共通感染症の調査及びトレーニングのためのFAO/WHO協力センターは、1980年より「WHOによる欧州の食品由来感染症及び食中毒管理のためのサーベイランス計画」(WHO Surveillance-Programe for the Control of Foodborne Infections and Intoxications in Europe)の一環でデータを収集した。これはドイツを含む多くの国で、食品由来ヒト感染症の国家サーベイランスシステム設置の基礎となった。1980年に当時の連邦保健省によって、任意ベースのサーベイランスシステムZEVALI(食品由来感染症及び食中毒の把握センター)が構築された。
(2)1999年にローベルト・コッホ研究所(RKI)※がZEVALIシステムを評価し、サーベイランス要件が満たされておらず、データに欠陥があることが判明した。
(3)感染症保護法(IfSG)が2001年1月1日に施行された後、ZEVALIシステムの刷新、新たなデータ収集法の開発、把握プロジェクトを5州(各2郡)で2003年1月~12月に試験的に実施することが決定された。
(4)試験運営での経験に基づき、把握システムが修正された。アウトブレイクを引き起こした食品を把握するためのZEVALIに基づく修正システムが、ドイツ全域に導入される。
2.目的
(1)食品由来アウトブレイクのリスク要因の特定及び特性付け
(2)新たな病原体、経路、リスク要因の特定
(3)当該病原体、食品、リスク要因の発展傾向の特定
 本システム及び配布用紙について解説した「食品由来アウトブレイクの調査 ― 把握用紙に関するハンドブック」(39ページ)は、以下のURLより入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/208/handbuch_zu_den_erfassungsboegen_fuer_lebensmittel.pdf
※連邦政府の疾病管理予防機関(連邦保健省所轄)
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cd/7608