食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01330120149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、殺虫剤ホサロンに関するピアレビューを公表 |
資料日付 | 2006年3月8日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は、リンゴや梨に使用する殺虫剤及びダニ駆除剤として認可申請されていたホサロン(phosalone)について、申請国からの資料提供を受け、その安全性に関するピアレビューを行った。 当該物質の亜慢性及び慢性毒性試験の結果、主な作用としてコリンエステラーゼ阻害が確認された。また、データから、遺伝毒性・発がん性・催奇形性の影響は観察されなかった。実験結果から、当該物質のADIを0.01mg/kg体重/日、急性参照用量(ARfD)を0.1mg/kg体重/日、残留基準値(MRL)を2mg/kgと設定した。 リンゴがジュースやピューレに加工される際の当該物質の移行係数は、低いことが分かっている。家畜が当該物質に暴露するのは、主に餌としてのリンゴや梨を通じてであるが、実験結果から、当該物質は動物の組織に残留することは無く、代謝物のみ残留することが判明した。ただし、残留代謝物に関しては、さらに詳細な情報が必要である。それゆえ、代謝物を含めた当該物質の毒性は、現段階では明確な結論を下すことが出来ない。 一方、ホサロンのみを考慮した急性及び慢性暴露評価においては、消費者の暴露量はADIを下回る結果をみせているが、ARfDを超えそうなケースもいくつかみられる。しかし、上記MRLは、曝露評価を考慮した値に比べるとかなり低いレベルに設定されているため、消費者の安全に懸念を及ぼすことになる。また、MRLを満たしたサンプルでも、幼児の急性暴露量はARfDをはるかに超える可能性がある。 なお、本文(66ページ)は以下のURLから入手可能。 http://www.efsa.eu.int/science/praper/conclusions/1382/praper_concl_sr60_phosalone_en1.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.eu.int/science/praper/conclusions/1382_en.html |