食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01320690149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えじゃがいもEH92-52-7-1の流通に関する科学パネルの意見書を公表 |
資料日付 | 2006年2月28日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 遺伝子組換え(GM)じゃがいもEH92-527-1は、主に産業用に使用されるアミロペクチンの含有量を増やし、デンプンの組成を変更したじゃがいもであり、ヒトの直接的な消費を意図したものではない。また、その栽培は、閉鎖環境の下で、契約栽培によって行われる。 当該GM作物の流通に関しては、スウェーデンを始めとしたEU加盟各国が評価を行ったが、いくつかの疑問点が提出されたため、現行のEU法規に基づき、EFSAが改めて評価を行うことになった。ここでは主に、挿入DNAの資料、組換えられた発現たん白質の毒性及びアレルゲン性、栽培上の特徴、構成成分の比較分析、栄養及び環境リスク評価などを行った。 当該GM作物は、アグロバクテリウム法による遺伝子組換えにより、アミロース生合成に関与する顆粒結合デンプン合成酵素(GBSS)の生成を阻害することでデンプンの組成を変え、アミロースをほとんど含まず、主にアミロペクチンからなるデンプンを作り出すことに成功している。選択マーカーとしてカナマイシン耐性遺伝子(nptII)を使用している。また、分析結果から、挿入DNAの安定性は十分に示された。 当該GM作物の作り出すアミロペクチンは、主に紙など非食品分野の産業製品に利用されるが、デンプン抽出後の副産物は、飼料を含む他用途に使用される。データ分析の結果、デンプン抽出後の当該GM作物の副産物は、従来品と同様、安全であることが示された。 しかし、当該GM作物やその副産物が食品に混入する可能性も排除できないため、食品に混入した場合の評価も行ったところ、当該GM作物やその副産物がヒトの健康に悪影響を及ぼすことはないという結論に達した。 じゃがいもは、一般的に、耕作地以外ではほとんど生育せず、当該GM作物の環境放出はないことが示された。また、当該GM作物はEU地域の近親種と交配しないこと、じゃがいもが無性生殖であることから、環境への予期せぬ影響は考えられない。 それゆえ、当該GM作物は、ヒトや動物の健康及び環境に悪影響を与えることはないという結論に至った。 なお、本文はそれぞれ以下のURLから入手可能。 ①遺伝子組換えじゃがいもEH92-527-1の栽培及びデンプン生産用流通に関する科学パネルの意見書 http://www.efsa.eu.int/science/gmo/gmo_opinions/1373/gmo_op_ej323_potatoeh92-527-1_en1.pdf ②遺伝子組換えじゃがいもEH92-527-1のデンプン生産及び食品/飼料用流通に関する科学パネルの意見書 http://www.efsa.eu.int/science/gmo/gmo_opinions/1372/gmo_op_ej324_potatoeh92-527-1_en1.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | - |