食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01320350188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)の意見書を受け、農漁業省はイヌ・ネコの移動を制限する省令に署名 |
資料日付 | 2006年3月3日 |
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分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、「鳥インフルエンザに関する2006年3月3日付意見書及びプレスリリース」として、①「アジア由来高病原性H5N1亜型鳥インフルエンザウイルスのベクターとして、ネコが他の動物種又はネコと接触する者に対して引き起こし得る衛生リスク評価」(6ページ)及び②「プレスリリース」(1ページ)を公表した。 AFSSAは、先般公表された実験研究及び予備的情報を考慮し、鳥インフルエンザの観点からネコが引き起こし得る衛生リスクについて評価することを2月20日に決定した。 ①ネコは高病原性H5N1亜型ウイルスに感染して、鳥インフルエンザ疫学において何らかの役割を果たす可能性があるのだろうか? 先般ドイツで観察された症例ではネコが高病原性H5N1亜型ウイルスに自然に感染し得ることが示されたにもかかわらず、現在の鳥インフルエンザ獣疫の進行及び持続においてネコが果たす役割はおそらく非常に限定されたものである。 ②動物衛生の観点からみた場合、ネコはどのような衛生リスクとなり得るのか? ネコの感染リスクは、感染した鳥との直接接触の可能性が高くなるにつれて増加する。従って、ウイルスに感染した鳥がいない地域では、リスクはゼロである。ネコが他の動物種にH5N1亜型ウイルスを伝播する確率については、現在の知見及び他の感染源の重要性を考慮すると、家きんに対する伝播の可能性はゼロないし無視できる程度、他の動物種については知見が不十分で、リスクは評価できない。 ③公衆衛生の観点から見た場合、ネコと接触する者、特にネコの飼い主に対してネコはどのような衛生リスクとなり得るのか? ネコによるウイルスの放出確率、有効な接触確率及びH5N1亜型ウイルスに対するヒトの受容性を組み合わせると、ネコからヒトが感染するリスクはゼロないし無視できる程度と考えられる。 ④結論及び勧告 H5N1亜型ウイルスによる感染が認められた地域では、ネコと鳥の直接接触を制御すると同時に、ネコの死亡原因を注視することを目的とした措置を講じるよう勧告する。具体的には、飼いネコは飼い主の実質的な管理の下に置くこと、そしてネコが異様に多く死んでいた場合は獣医師による徹底的な調査を行い、原因究明に努め、高病原性H5N1亜型ウイルスとの関係を明確化すること、である。また、動物の死骸、有機廃棄物又は野良ネコや他の肉食動物を引き寄せるおそれのある餌を農場の近くに放置しないよう勧告する。 http://www.afssa.fr/Object.asp?IdObj=34265&Pge=0&CCH=060306194051:26:4&cwSID=B2FF9539D8DF4153B292C2BDFDD34A9D&AID=0 この意見書を受け、農漁業省は3日付で声明を出した。農漁業相は、AFSSAの意見書を踏まえ、また予防措置として、野鳥又は家きんにH5N1亜型ウイルスが確認された地域で飼われている肉食動物(特にイヌ・ネコ)の移動について次の制限を課すことを定めた3日付アレテ(省令)に署名した。すなわち、ネコは屋内に閉じ込めておき、イヌはつないでおくか、屋内に閉じ込めておくことを定める。犬は綱につないでおく、又は飼い主の直接管理下にあれば、公道を移動することは可能である。イヌ・ネコの運搬は籠などを用いて行なう。また、死亡して発見されたイヌ・ネコは触らないこと。 http://www.agriculture.gouv.fr/spip/leministere.leministrelecabinet.communiquesdepresse_a5825.html |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)・フランス農漁業省 |
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