食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01320220294
タイトル WHO、「鳥インフルエンザ-ニジェール(家きん類)の状況」を公表
資料日付 2006年3月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  WHOは、2月28日付「鳥インフルエンザ-ニジェール(家きん類)の状況」を公表した。概要は以下のとおり。
 H5N1亜型高病原性鳥インフルエンザはニジェールの家きんで確認され、このウイルスがサハラ以南のアフリカで二番目となる国に拡散したことを示した。
 2月、ナイジェリア国境近くの2ヶ所の行政区(administrative district)で見られた5つの集団発生では夥しい鶏とアヒルの死亡が観察された。27日、2ヶ所のうちの1ヶ所の行政区にあるMagariaとDan Bardeで死んだアヒルから採取した試料に陽性の検査結果が出た。更なる集団発生についての検証が実施されている。28日ニジェールのWHO事務所のスタッフは、現在のところH5N1感染の可能性を確認するために検査を受けているヒトの症例はないと報告している。
 隣に位置するナイジェリアでは、2月8日に北部1ヶ所で集団発生が公式に確認されたが、現時点では、確認日よりも1ヶ月早く集団発生が始まっていたことが判明している。ニジェールでのこのウイルスの検出は、国境を越えて鳥が流動的に動くこと、この病気に対する低い国民認識、及び集団発生の検出の遅れなどの西アフリカの諸事情が更なる諸国への拡大を助長するという恐れを確認することとなった。
 感染諸国での経験から、ウイルスの検出が遅れて各種制御措置導入の時期を逸した場合には、このウイルスは容易かつ素早く鳥類の間に定着することが判明している。
 ナイジェリア北部でニジェール国境近くのカノ(Kano)では、51近くの飼育場が感染したと考えられている。ナイジェリアでは、今日までに4人がH5N1亜型感染を疑われて検査を受けている。現地での検査では、これら4症例のうち3件で感染を認めなかった。この3件には死亡例1件も含まれている。
 ヒトと家きん類との間で密接な接触があれば、アフリカの感染諸地域でヒトへの感染症例が発生する可能性は高い。ナイジェリアで現在循環しているこのウイルスは、今年初め以降ナイジェリア以外の場所でヒト感染症例と死亡症例を引き起こしているウイルスと同じものであると判明している。
 アフリカ大陸では11億羽の鶏がいると試算されており、その殆どが庭先で飼育されている。
 症例を発見し、診断を下し、管理する各種能力に限りがある環境下ではヒトへの感染症例の発生機会が広がるということをWHOは懸念する。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) WHO
URL http://www.who.int/csr/don/2006_02_28/en/index.html