食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01310610329 |
タイトル | 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)、2005年の年報を発行 |
資料日付 | 2006年2月27日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)は、2005年の年報をまとめ2月27日のホームページに発表した。概要は以下のとおり。 1.序文 委員長のヒギンス教授は、2005年中の重要な課題について、以下のように述べている ①1996年以降(強化された禁止令以後に生まれた:BARB)生まれた動物のBSE発生。 (1996年7月から2005年8月までのBARBでのBSE発生数は、110例確認)。 ②継続的なめん羊の伝達性海綿状脳症(TSE)のサーベイランスから、BSEは自然界では存在しないという確証があるが、異常なスクレイピーが数例あり、人体又は動物への汚染の可能性について今後の監視が必要。 ③2000年中頃より、英国における変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)発生件数は減少し、2005年12月時点で、総計159件。 ④潜在的なvCJD感染者の存在と、将来の発症可能性に危惧。 今後取り組むべき課題は、 ①異常なスクレイピーと人体又は動物への汚染の可能性、国立スレイピー計画(NSP)及びヒトの健康 ②英国のvCJDの罹患率と新たに発生数を考慮に入れた流行の規模 ③輸血や手術等の医療による2次感染のリスク及び2次感染を介しての2次的流行 ④TSEの感染性の性質を確定させ、死亡前の診断法の開発 である。 2.委員会について SEACの活動についての委員会の歴史、議題、議事録、声明等については、以下のURLにて全て入手可能。 Http://www.seac.gov.uk 3.委員会及び分科会が、重要と考えている課題 (1)第86回定例会議 ①サブグループによる自然界及び将来におけるvCJD発生予測の策定 ②1996年8月から施行された飼料の強化禁止策後に生まれた(BARB)牛でのBSE発生とBARB牛の見直し ③山羊におけるBSEの調査 (2)第87回定例会議 ①血中のプリオン除去のためのフィルター ②輸血ないしは、内臓等移植に関する感染リスク ③英国のBARBについての臨時疫学サブグループの報告書 ④特定危険部位(SRM)における脊柱の分類を30ヶ月齢から12ヶ月齢への変更は、リスクに大きな差はないとの委員会の結論(EUでは、12ヶ月齢以上の脊柱をSRMに分類しているのに対して、英国では、30ヶ月齢以上の脊柱をSRMに分類しており、将来の英国産牛の輸出についての検討を進めるにあたり、SRM分類について、議論を進めていた。2005年4月の時点) ⑤カテゴリー3の動物副生物の肥料への使用についての評価 (3)第88回定例会議 ①感染牛からのミルクによる感染についての研究 ②感染の疑いある牛の診断 ③BARBのプリオンたん白遺伝子の調査 ④異常スクレイピーの研究 (4)第89回定例会議 ①めん羊の実験群におけるBSEの自然感染 ②BSE牛の末梢神経系における異常なプリオンとTSEの分布の研究 ③ヒト由来BSEの仮説 (5)第90回定例会議 ①vCJDからの異常なプリオンたん白の疫学的、生化学的特徴 ②SEACの疫学サブグループの声明 ③BARBのBSE感染の原因の推定 ④血液によるvCJD感染リスク評価 ⑤遺伝子導入マウスにおけるヒトからヒトへの感染モデルの研究 更に、SEACが発行した科学論文、声明及びサブグループの提言について記述されている。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC) |
情報源(報道) | 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC) |
URL | http://www.seac.gov.uk/pdf/annualreport05.pdf |