食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01300020314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、健康影響評価「食品用物品からのアルミニウム摂取とアルツハイマー病には関係はない」を公表 |
資料日付 | 2006年2月14日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、健康影響評価「食品用物品からのアルミニウム摂取とアルツハイマー病には関係はない」(6ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 アルミニウムは地殻を構成する元素の中で3番目に多く、天然成分として飲料水や食品(特に果実及び野菜)中に存在している。消費者はアルミニウムを主に食物を介して摂取する。他の暴露源としてはアルミニウムを含有する食品用物品(調理器具、缶、ホイル、チューブなど)が考えられる。それらから食品にアルミニウムが移行する場合がある。またアルミニウムは、胃液中和剤(いわゆる制酸薬)や化粧品にも使用されている。 食品用物品及び化粧品からのアルミニウム摂取の健康被害については、常に問題とされ調査されている。これは特に、関係する脳部位のアルミニウム濃度が高いアルツハイマー病についていわれることである。アルミニウムは高用量で神経傷害作用があること、血液脳関門を通過できることがその根拠となっている。これらの背景よりBfRは、食品用物品及び化粧品からのアルミニウム摂取について評価し、以下の結論に至った。 食品用物品及び化粧品を介するアルミニウム摂取量は、食品あるいは制酸薬を介する摂取量と比較しわずかであり、EU食品科学委員会(SCF)の設定するアルミニウムのTDI(耐容一日摂取量)1mg/kg体重を大幅に下回っている。 食品、飲料水、医薬品、化粧品からのアルミニウム高摂取と、アルツハイマー病との関連は現在まで証明されていない。アルミニウムと接触する機会の多い透析患者及びアルミニウム労働者において、アルツハイマー病に典型的な脳中のアミロイド沈着が、平均以上に多く観察されていない。それゆえBfRは、食品用物品及び化粧品からのアルミニウム摂取には消費者の健康への危害はないものと判断する。 酸及び塩の影響下でアルミニウム可溶性が高いことを考慮しBfRは、リンゴムース、トマトピューレ、塩漬けニシンなどの食品にはアルミニウムを含まない鍋あるいは皿を使用するよう、またアルミホイルを使用しないよう勧告する。 なお、本評価は2007年7月22日に更新された。 本評価書の英語版(2007年11月14日公表)は以下のURLより入手可能。 http://www.bfr.bund.de/cm/230/no_risk_of_alzheimers_disease_from_aluminium_in_consumer_products.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | http://www.bfr.bund.de/cm/216/kein_zusammenhang_zwischen_der_aluminium_aufnahme_aus_lebensmittelbedarfsgegenstaenden_und_alzheimer.pdf |