食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01290670188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、「畜産副産物のコンポスト化に関する科学的・技術的支援要請に関する2005年12月2日付意見書」(3ページ)を公表 |
資料日付 | 2006年2月2日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、単独の、又は混合したカテゴリー3の原料に適用される複数のコンポスト化工程の同等性を判断するための科学的・技術的支援を食品総局から依頼された。野菜の集約栽培は諮問の対象とはならない。 1.背景 非食用の畜産副産物に適用される衛生規則を定める欧州規則1774/2002では、特定の動物原料又は動物由来原料をコンポスト化し有機肥料として土壌に戻すことができると定めている。この規則の修正案(規則808/2003及び809/2003)では、使用されるのは1つのコンポスト化工程(装置に入るときの粒子の大きさは12mmを下回る/装置内の全原料の最低温度は70℃/装置内にとどめておく最低期間は60分)に限られること、コンポスト化した製品に適用される微生物学的基準について特定の結果(25g中にSalmonella sppがないことと、1g中にEnterobacteriaceaeが10未満であること)が義務付けられること、そして暫定措置として加盟国は代替のコンポスト化工程を使用することができること、が規定されている。 2.代替案 フランスの産業界が提案する代替のコンポスト化工程は、最低でも3週間行なわれ、温度・時間の組み合わせは65℃/4日間連続、60℃/7日間連続又は55℃/14日間連続とする。 3.評価 コンポスト化は、酸素のある場所でバクテリアを使用して行なう。最終製品の質を高めるために補助的な原料を添加する。この工程で製品は、物理化学的条件により衛生的な産物に変換される しかし、この処理条件にもかかわらず、コンポスト化は人獣共通感染症である微生物の伝播原因となり得る。また物理化学的条件がヒトの健康に危害となる代謝産物の生成を促進する可能性もある。 フランス産業界の代替案では、最終製品に実施される微生物学的基準を変更しており、Enterobacteriaceaeの測定をEscherichia coliの測定に置き換え、Salmonella spp.に関する基準を緩和している(25g中ではなく1g中にSalmonella spp.がないこと)。 欧州食品安全機関(EFSA)は、2005年9月7日付意見書で、次のように分析している。 ①カテゴリー3の畜産副産物のコンポスト化に関するEU規則が提案する一覧表(70℃/60分)では、全ての病原性微生物を死滅させることはできない。 ②現在の科学的知見では、粒子の大きさ及び温度・時間の組み合わせにのみ基づく工程の安全性を実際に評価することはできない。HACCP等に基づくアプローチがより適切と考える。 ③コンポスト化の作業及びパラメータへの恒常的検査が必要である。 結論としてAFSSAは、次のように考える。 ①科学的・技術的支援要請として提出されたデータでは、提案された処理法と法規で定められた処理法の同等性を証明することはできない。 ②期待される衛生的な効果を保証することができるHACCP工程を実施することの重要性を改めて指摘する。 ③Enterobacteriaceaeの測定をEscherichia coliの測定に置き換えるという提案は正当化できるが、最終製品中のSalmonella spp.調査を修正するための科学的根拠はない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/33494-33495.pdf |