食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01290030110 |
タイトル | カナダ保健省、カフェインの1日推奨最大摂取量に関するファクトシートを公表 |
資料日付 | 2006年2月6日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | カナダ保健省は2月6日、カフェインの健康リスクと年齢別の1日摂取推奨量を含む「カフェイン」と題するファクトシートを公表した。概要は以下のとおり。 1.背景 (1)カフェインはコーヒー、紅茶、コーラ飲料からエネルギードリンクやチョコレートを含む多くの食品まで広く存在・添加されており、最近は、一般の消費者における過剰摂取の問題が提起されるまでに至っている。 (2)一般に、カナダの成人はカフェインの60%をコーヒーから、30%を紅茶から、10%をコーラ飲料その他から摂取しているものと推定され、又、1-5歳児では55%をコーラ飲料から、30%を紅茶から、14%をチョコレートから摂取しているものと考えられている。 2.カフェインの健康への影響 (1)カフェインに対する耐性はヒトによって著しく異なるため、これの健康に及ぼす影響を正確に評価することは非常に難しい。健康な成人には、少量のカフェインは覚醒や集中力の高揚などの良い効果があるが、感受性の高い者に対しては不眠、頭痛、神経過敏などの影響をもたらす。 (2)長年にわたりカフェインの副作用については、その一般毒性、心臓血管系への影響、カルシウムバランスと骨への影響、行動への影響、、発がん性など、多くの研究が行われてきている。 (3)保健省の専門家はこれらの多くの研究から、次のような見解を集約している。 ①健康成人には、1日当たり400-450mg以内の摂取であれば副作用のリスクはないものといえる。 ②カルシウム摂取量が十分であれば、カフェインの骨に対する副作用を阻止することができる。カナダの食生活指針に従った食事であれば、カルシウムの摂取量は十分である。 ③健康成人に比して、子供の行動に及ぼすカフェインのリスクは高く、又、妊娠適齢の女性の生殖におよぼすリスクも高い。 3.保健省のカフェイン新推奨量 (1)このような考えから、保健省は12歳以下の子供に対するカフェインの1日最高推奨摂取量を2.5mg/kg 体重と定めた。これは平均体重から換算すると、4-6歳児でカフェイン45mg、7-9歳児で62.5mg、10-12歳児で85mgとなり、355ml(12oz)の缶コーラ1-2本分に相当する。 (2)妊娠適齢女性の1日最高推奨摂取量は300mgで、これは237ml(8oz)のコーヒーカップ約2杯分に相当する。その他の健康成人では1日当たり400-450mgが望ましい。 (3)8ozのブレンド紅茶1杯には43mgが、緑茶には30mgが、12ozのコーラには36-46mgのカフェインがそれぞれ含まれている。又、1ozのミルクチョコレートキャンディバーには約7mgが、一部のエネルギードリンクには1本当たり8ozのコーヒー相当のカフェインが含まれている。さらに大衆薬(over-the-counter drug products)によっては1 ,000mgものカフェインを含むものもあり、大衆薬の利用にあたっては製品表示を注意する。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | カナダ |
情報源(公的機関) | カナダ保健省(Health Canada) |
情報源(報道) | カナダ保健省(Health Canada) |
URL | http://www.hc-sc.gc.ca/iyh-vsv/food-aliment/caffeine_e.html |