食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01250010314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、意見書「天然ミネラルウォーター中のタリウム」更新版を公表 |
資料日付 | 2006年1月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、意見書「天然ミネラルウォーター中のタリウム」更新版を公表した。これは2004年12月14日付の同意見書を2006年1月4日に更新したものである。論拠の中の、数値の出典の一部に変更があったが、評価結果は前回と相違ない。本意見書の概要は以下のとおり。 重金属であるタリウムは、自然界の至る所に存在し、極微量ながら食品、飲料水、空気中にも存在する。特にセメント工場や冶金工場周辺でその濃度は高い。タリウムは非常に毒性が強い。食品と一緒に摂取するとすばやく吸収され、体内に分散する。タリウムには細胞毒性があり、体内の様々な酵素系を阻害する。1.5μg/kg体重で、毒性症状を引き起こす。これらの症状は、食欲不振、吐き気、悪心や、中枢及び末梢神経系の重い障害で、昏睡や死に至ることもある。0.08μg/kg体重以下であれば、長期の摂取においても有害な健康影響は観察されない。ヒトは主にタリウムを食品を介して摂取する。特に野菜(ケールなど)で高濃度のタリウムが検出される。タリウムの平均一日摂取量は2~5μg/日と評価される。 公的食品サーベイランスで、ミネラルウォーター中にタリウムが最大約15μg/L検出された。これは、ミネラルウォーターを通常量規則正しく摂取する場合、無害とはいえない量である。そのためBfRは、天然ミネラルウォーター中のタリウムについて毒性評価を行い、健康上許容されうる量を示した。結果は以下のとおり。 全ての摂取源からのタリウムの総摂取量は10μg/日を超えるべきではない。そのためには、飲料用ミネラルウォーターのタリウム量は5μg/Lを超えるべきではない。短期的にこの量を超過する場合には健康危害はないものと判断される。しかしながら、タリウム高暴露地域に住む者、あるいは職業上タリウムに暴露される者は、タリウム量2μg/L以下のミネラルウォーターを摂取すべきである。(※ミネラルウォーターの一日摂取量を1Lと想定して評価) |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | (独)BfR連邦リスク評価研究所 |
URL | http://www.bfr.bund.de/cm/208/thallium_in_natuerlichem_mineralwasser.pdf |