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資料管理ID syu01200420329
タイトル 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)、vCJD発症予測を再検討
資料日付 2005年12月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)は、その疫学専門委員会に対し、最新の研究知見やヒトからヒトへの感染を考慮に入れて、vCJDの発症の特性、及び将来の状況につき再度検討をすることを要請した。背景となった考え方の概略は以下のとおり。
 英国におけるvCJDの発症は、この4年間減少の傾向を示している。また、これまでの発症データから分析する限り、vCJDの新たな発症は比較的少ないと思われる。しかし、1995年から2000年にかけて、外科手術を受けた10~30歳の大部分のヒトの虫垂及び扁桃組織の調査を見直し、将来の状況を検討すると、これまでの発症データから類推した感染数より増加する可能性がある。
 更に動物実験で分かったことであるが、感染したすべてのヒトが発症しないで病気が潜在している、又は発症するまで長時間かかっている。
 また、これまで検査されたvCJDの多く(約85%)において、ヒトのプリオンたん白質の遺伝子におけるコドンの129番目がM/M遺伝子型を示していたが、他の遺伝子型もvCJDに感染するのか、血清型に関連するのかどうかは不明である。M/V遺伝子型の症例(たぶん輸血による無症候性の症例)から分かったことは、この遺伝子型を持つヒトは、静脈注射による2次感染にも影響されやすいということである。医療行為を通じての2次感染は、付加的に感染を増大させ、感染の継続を起こす可能性があると思われる。
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)
情報源(報道) SEAC
URL http://www.seac.gov.uk/papers/90-8.pdf