食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01190020314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、意見書「食品における農薬の残留基準値と急性リスクとの関連」を公表
資料日付 2005年11月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  環境保護団体グリンピースは11月11日、スーパーマーケットで販売されているブドウの残留農薬には、残留基準値(MRL)を遵守しているにもかかわらず、急性参照用量(ARfD)を超過しているものがあるとするレポートを公表した。(※BfRは、グリンピースが急性リスク算定に用いた手法には同意するが、算定に用いた子供の摂食量には修正が必要だとしている。)
 これを受けBfRは、Q&A形式でMRL及びARfDについて解説する「食品における農薬の残留基準値と急性リスクとの関連」(5ページ)を公表した。Q&Aの質問事項及びBfRの見解の概要は以下のとおり。
①急性参照用量(ARfD)とは何か?
②ARfDはどのように設定されるのか?
③MRLはどのように設定されるのか?
④どのような想定に基づき、BfRはMRLを設定しているのか?
⑤残留基準規則(RHmV)に定めるMRLは、健康へ影響を与える残留量を常に下回っているのか?
⑥ARfD超過は原則的に消費者への健康危害を意味するのか?
⑦なぜBfRは子供のARfD占有率を算定するのか?
 MRLは最小化原則に基づきできる限り低く設定されているため、MRL超過がヒトへの健康危害を意味するわけではない。これに対しARfD超過は、健康危害の可能性を具体的に意味するものであり、容認できない。しかながらARfDは、動物実験で得られた無毒性量(NOAEL)を安全係数100で除して設定されるため、ARfD超過により直ちに消費者へ健康危害があるわけではない。
 食品の残留農薬のMRLがARfDを超過する場合には、至急調整が必要である。これは評価方法の変更や、暴露モデル及びデータの改訂によって生じた問題である。ドイツ連邦政府は本件について周知しており、既に今年春に、国内の全てのMRLを最新の摂食データ及び最新の科学的知見によって再評価するようBfRに依頼した。BfRは、MRLがARfDを超過している場合にはMRLを引き下げるよう勧告している。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) (独)BfR連邦リスク評価研究所
URL http://www.bfr.bund.de/cm/218/zusammenhang_zwischen_rueckstands_hoechstmengen_fuer_pflanzenschutzmittel_in_lebensmitteln_und_akutem_risiko.pdf