食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01170690105
タイトル 米国食品医薬品庁、トマトリコピンと各種がんの規格基準型ヘルスクレーム(健康強調表示)の申請に対し部分的に否定する決定を回答
資料日付 2005年11月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  2件の企業連合から申請されていた「トマト及びリコピンと各種がんの規格基準型健康強調表示」について米国食品医薬品庁(FDA)は検討した結果、以下のように結論付けた。
1.トマトリコピン、リコピンを含むトマト及びトマト製品:、野菜・果物のリコピン及び食品原料・成分・サプリメントとしてのリコピンと前立腺がんのリスク低減
(1)トマトリコピン、リコピンを含むトマト及びトマト製品:、野菜・果物のリコピン及び食品原料・成分・サプリメントとしてのリコピンと前立腺がんのリスク低減に関し信頼性のある根拠はないと結論づけた。
(2)よってFDAはこれらの表示を拒否するが、トマト及びトマトソースと前立腺がんについては限定的ではあるが信頼できるデータが存在する。従って次の表示を実施することは自由である。
 「前立腺がん-極めて限定的な科学的研究が1.5~1カップ/週のトマト/トマトソースの摂取が前立腺がんのリスク低減効果を示唆している。FDAはこの表示を支持する科学的根拠は少ししかないと結論づける。」
2.トマト及びトマト製品と前立腺がん、子宮がん、胃がん、すい臓がんその他のがんのリスク低減
(1)トマトおよびトマト製品と肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がん、子宮内膜がんのリスク低減に関し信頼性のある根拠はないと結論づけた。
(2)トマトソース以外のトマト製品と前立腺がん、胃がん、トマト製品とすい臓がん、トマトと子宮がんの表示を支持する科学的根拠はないと結論づけた。
(3)食品原料・成分・サプリメントとしてのリコピンと申請書にあるがんのリスク低減との関係を支持する科学的根拠はない。
(4)よってFDAは、これらの表示を拒否するがトマト及びトマトソースと前立腺がん、胃がん、子宮がん、すい臓がんについては限定的な信頼できるデータが存在する。従って以下の文言の表示を実施することは自由である。
①「前立腺がん-極めて限定的な科学的研究が1.5~1カップ/週のトマト/トマトソースの摂取が前立腺がんのリスク低減効果を示唆している。FDAはこの表示を支持する科学的根拠は少ししかないと結論づける。」
②「胃がん-4件の研究ではトマト摂取が胃がんのリスクを低減していないが、3件の研究が低減を示唆している。これらによりFDAはトマトが胃がんのリスクを低減する可能性は低いと結論づける。」
③「子宮がん-1件がトマトソース摂取で子宮がんのリスク低減を示唆しているが、同じ研究でトマトやトマトジュースの摂取では無関係であった。FDAはトマトソースが子宮がんのリスクを低減するかどうかは極めて不確かであると結論づける。」
④「すい臓がん-1件がトマトの摂取とすい臓がんのリスク低減を否定しているが、1件のより限定的な弱い研究がリスク低減を支持している。これらによりFDAはトマトがすい臓がんのリスクを低減する可能性は低いと結論づける。」
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) FDA-CFSAN
URL http://www.cfsan.fda.gov/~dms/qhclyco.html http://www.cfsan.fda.gov/~dms/qhclyco2.html