食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01160130450
タイトル EU、調査研究報告「欧州におけるリステリア感染症サーベイランス」を公表
資料日付 2005年11月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  EUのWebサイトEurosurvellanceからリステリアに関する調査研究報告(7ページ)が公表された。概要は以下のとおり。
 リステリア症は、あらゆる食品媒介感染症の中でも致死率が最も高いものの1つで(20~30%)、共通的な疾病の流行源となり得るため、集団発生時には経済的な損失や脅威をもたらすだけでなく、公衆衛生上の一大関心事でもある。食品の製造・流通・保存方法の変化に伴い、リステリア症が多くの国に拡散し集団発生する可能性が高まっている。
 2002年に調査を実施し、ヒトのリステリア感染症に関する欧州ネットワークの必要性と実現可能性について評価した。各国の感染症サーベイランス・センターとリステリアリファレンス研究所の双方にアンケートを郵送し、サーベイランス・システムと検査方法に関するデータを収集した。調査対象17ヶ国のうち16ヶ国でリステリア感染症サーベイランス・システムが機能しており、国立リファレンス研究所(national reference laboratory(NRL))も16ヶ国で設立されていた。どの国でもリステリア・モノサイトゲネスの分離に基づいて症例定義を実施していた。14のNRLで、最低1つの分類法(typing method)を実施していた。少なくとも13ヶ国は、標準的な手順に基づいてヒトから分離したリステリア・モノサイトゲネス株の分離特性化を、パルスフィールドゲル電気泳動を用いて実施しているか、または実施への意向を表明した。本研究の参加者は、特に集団発生の検知及び調査の面で、リステリア感染症欧州サーベイランス・ネットワークを構築することには付加的な価値があり、既存の国立サーベイランス・システムを基礎にすれば、サーベイランス・ネットワークの構築は実現可能であると結論した。
 本文中には、欧州各国におけるリステリア症の統計データ等も掲載されている。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) -
情報源(報道) Eurosurveillance
URL http://www.eurosurveillance.org/em/v10n10/1010-225.asp