食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01160110149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食用卵洗浄の微生物リスクに関する科学パネルの意見書を公表 |
資料日付 | 2005年10月28日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | EUでの卵のマーケティング基準にはA等級(正常・清潔・無傷の殻と表皮(shell and cuticle)を持ち、洗浄・冷蔵・保存処理を行わない)とB等級(A等級の要件を満たさず、食品及び非食品産業でのみ使用される)の2等級がある。本意見書では、食用卵(A等級)を消毒する洗浄システム使用の長短を安全性の観点から評価した。 食用卵の洗浄の主な利点は、卵表面の微生物負荷を減少させることである。卵洗浄に関するデータから、バクテリア数は1~6 log10 units減少することが判明している。しかし、卵の内部に既に微生物が存在している場合には卵洗浄による消毒方法は役に立たないが、洗浄によって一般的には衛生状態が改善し、食品調理時の交差汚染の可能性は減少する。 一方、卵洗浄の主な欠点は、不適切な操作で卵を破損させる可能性があり、結果的には微生物汚染によって消費者へのリスクが高まることである。卵洗浄には、このような欠点はあるが、洗浄後の卵の殻の微生物数が大幅に低下することで相殺される。それゆえ、上記のような破損を避けるか、最小限に抑える必要がある。また、洗浄後とパック前に迅速かつ完全に卵を乾燥させること、卵表面に油を塗布すること、紫外線照射なども、それぞれ卵のバクテリア汚染を減少させる有効な方法となる。 卵洗浄の長短は、洗浄システムの取り扱いに大きく関係している。適切に取り扱われた場合、卵洗浄の効果は明白であるが、不適切に取り扱われた場合、逆にバクテリア汚染の危険性を増すことになる。それゆえ、サルモネラ汚染が軽度な場合、厳格なルールの下での卵洗浄の利点は、洗浄から生じる危険性を凌駕すると考えられる。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | EFSA |
URL | http://www.efsa.eu.int/science/biohaz/biohaz_opinions/1196_en.html |