食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01150220188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、「高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1の鳥類相からの海外県及び海外領土への侵入リスク及び野外飼育の家きん及び豚の暴露の観点からみたその影響に関する意見書」
資料日付 2005年10月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、トップページに開設した「鳥インフルエンザ最新情報」に21日付「高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1の鳥類相からの海外県及び海外領土への侵入リスク及び野外飼育の家きん及び豚の暴露の観点からみたその影響に関する意見書」を公表した。
 AFSSAは9月2日に本件について諮問を受けた。AFSSA長官の決定で緊急に設置された「鳥インフルエンザ」集団評価グループが、これらの問題を検討した。
 現在、高病原性ウイルスH5N1による動物間流行地域が東南アジアの6ヶ国、モンゴル、カザフスタン、東西ロシア、トルコ、ルーマニアに拡大しており、おそらくギリシャもこの中に含まれる。西シベリア、東ヨーロッパ、中東及び東アフリカ間の野鳥の渡りは、2005年秋から鳥インフルエンザ発生リスクの原因となり得る。現在の知見では、高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染した野鳥の中には長距離移動することができる鳥がいる可能性が高い。野外又は閉鎖的でない建物で飼育されている家きん及び豚の感染確率、すなわち侵入リスクと暴露リスクを掛け合わせた結果は、個別にみた各々のリスクを統計的に下回る。
 以上の点を考慮し、AFSSAは以下の見解を示す。
 大西洋地域(マルティニック、グアドループ、ギアナ及びサン=ピエール・エミクロン)については、地理的区域によって区別される。マルティニック、グアドループ及びギアナにおける渡り鳥によるウイルス侵入リスクはゼロ(事象は起こり得ない。)ないし無視できる程度(事象は例外的な状況においてしか起こり得ない。)で、野外飼育の家きん及び豚の感染確率はゼロ(直接ルート)又はゼロないし無視できる程度(間接ルート)である。サン=ピエール・エ・ミクロンにおける今冬のウイルス侵入リスクはゼロであるが、渡りルートから春のほうがリスクが有意になり得る。
 太平洋地域(ポリネシア、ニューカレドニア及びワリス・エ・フトゥナ)については、渡り鳥によるウイルス侵入リスクは多くても無視できる程度である。
 インド洋地域(レユニオン及びマイヨット)については、野外飼育の家きん・豚が感染する確率は、渡り鳥によるアジアの高病原性H5N1亜型ウイルス侵入リスクがゼロであることから、ゼロになる。
 従って、特別な措置を勧告することはない。ただし、動物間流行の進展状況に応じて本意見書を見直すこともあり得る。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) AFSSA
URL http://www.afssa.fr/ftp/afssa/32362-32363.pdf