食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01110430188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、「家畜クローン技術の応用に起因する便益及びリスクに関する報告書」を公表
資料日付 2005年10月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は「家畜クローン技術の応用に起因する便益及びリスクに関する報告書」を公表した。報告書(全57ページ)及び総活(2ページ)が入手可。
 現状ではクローン技術の有効性に限度があり、またコストが高くつくことから、クローン動物が食用に供されることはないが、既に価値の高い種畜を恒常的に用意するためにクローン技術が利用されていることから、近い将来クローン動物の子孫に由来する製品(乳、肉)が消費者に提供される可能性が高い。
 本報告書の目的は、動物のクローン技術についてこれまでに得られた知見を明らかにし、クローン動物由来製品の摂取に起因するリスク及び当該技術がもたらし得る便益について評価することにある。こうした食品の衛生安全という観点に加え、遺伝子、遺伝的多様性、動物の健康及び福祉といった観点も今回の評価で考慮すべき重要な要素とみなされた。
 本報告書では主に牛が扱われるが、結論はそれ以外の家畜にも適用することができる。
 報告書では、以下に示すようにいくつかの観点から勧告している。
①衛生安全:クローン技術で出生した家畜だけでなく、数世代にわたるその子孫に関するデータを蓄積すること。
②クローン動物の健康状態及び生理的状態:クローン動物及びその子孫を対象に少なくとも2世代にわたる生理学的・畜産学的特性を評価し、クローン動物と従来動物の健康及び免疫の状態を比較する研究を実施すること。
③遺伝的多様性:生産される種畜を厳密に選択し、その群れの遺伝形質についてさらに分析を進め、その遺伝的多様性の充実化を図ること。
④動物の福祉:動物の福祉の観点からクローン技術の影響に絶えず注意を払い、クローン動物の追跡調査プログラムに福祉の基準を取り入れること。
 これらの勧告を実行に移すために、クローン動物及びその子孫の研究に特化した群れの設置及びサーベイランス委員会の創設を推奨する。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) AFSSA
URL http://www.afssa.fr/Object.asp?IdObj=31872&Pge=0&CCH=051003163516:26:4&cwSID=8A34723738B04374BE782C0FFF3E444D&AID=0