食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01110130149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、軟質ポリ塩化ビニル食品パックの可塑剤として使用されるアジピン酸ジ-2-エチルヘキシルへの総合換算係数5適用に関する科学パネルの意見書を公表 |
資料日付 | 2005年9月29日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 軟質ポリ塩化ビニルの可塑剤として使用されるアジピン酸ジ-2-エチルヘキシルに対し、脂肪性食品への溶出値算定にあたって総合換算係数(Total Reduction Factor(TRF))5を適用するかどうか、科学パネルは助言を行うよう要請を受けた。 現在、欧州では、食品接触物質から食品へ溶出する物質へのヒトの暴露量を予測する際、一人が一日に1キログラムの食品を摂取するという前提が使用されている。しかし、大人の一日の脂肪摂取量は200gを超えないことが示されており、脂肪性食品への溶出値は、脂肪換算係数(Fat (Consumption) Reduction Factor (FRF))で調整して算出される。 また、オリーブオイル等の脂肪類似物を使用し、食品接触物質から脂肪性物質への溶出も予測できる。オリーブオイルは他の脂肪性食品よりも多くの溶出を引き起こすことが知られているため、オリーブオイル(類似物D)を使用した際の溶出値は、類似物D換算係数(DRF)を適用して算出される。TRFとは、上記のFRFとDRFを掛け合わせることで得られるが、上限は5である。 可塑化ポリ塩化ビニルからの溶出実験に基づき、食品パッケージ中のアジピン酸ジ-2-エチルヘキシルの溶出値算定にTRF5を適用するには、十分な根拠がないと考えられる。また、脂肪分20%未満の生鮮肉・鶏肉・魚をトレー上にポリ塩化ビニルフィルムで覆い、その後、冷蔵庫内に最大4日間保存し、さらに25度で最大4時間保存するような場合は、DRF5を適用することに十分な根拠があると考えられる。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | EFSA |
URL | http://www.efsa.eu.int/science/afc/afc_opinions/1155/afc_op_ej217_trf_opinion_en1.pdf |