食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01100030149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品接触物質に使用される5種類のフタレート類に関する科学パネルの意見書を公表
資料日付 2005年9月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フタレート類は、食品接触物質からの溶出により食品中に存在する可能性がある。以下の5種類のフタレート類に関しては既に評価が行われ、げっ歯類の肝臓におけるペルオキシソーム増殖をエンドポイントとした暫定耐容一日摂取量(t-TDI)が設定されている。しかし、げっ歯類の肝臓におけるペルオキシソーム増殖は、人間のリスク評価とは関連がないということが分かっているため、今回、以下の5種類のフタレート類の再評価を行った。
①ブチルベンジルフタレート
 実験結果から無毒性量(NOAEL) を50 mg/kg bw/day、不確実係数を100として耐容一日摂取量(TDI)を0.5 mg/kg bwと設定した。また、食品経由での当該物質の暴露量は、最大でも上記TDIの1 %となることが判明した。
(http://www.efsa.eu.int/science/afc/afc_opinions/1140/afc_op_ej241_bbp_en1.pdf)
②ジブチルフタレート
 実験結果から最小毒性量(LOAEL)を2 mg/kg bw/day、不確実係数を200としてTDIを0.01 mg/kg bwと設定した。また、食品経由での当該物質の暴露量は上記TDIの範囲に収まるが、人間への当該物質の暴露源は数多く存在するため、全ての暴露源からの暴露量を評価し、食品接触物質からの暴露量が上記TDIのどのくらいの割合になるか決定する必要がある。
(http://www.efsa.eu.int/science/afc/afc_opinions/1141/afc_op_ej242_dbp_en1.pdf)
③ビス(2-エチルヘキシル)フタレート
 実験結果からNOAELを5 mg/kg bw/day、不確実係数を100としてTDIを0.05 mg/kg bwと設定した。また、食品経由での当該物質の暴露量は上記TDIの範囲に収まるが、人間への当該物質の暴露源は数多く存在するため、全ての暴露源からの暴露量を評価し、食品接触物質からの暴露量が上記TDIのどのくらいの割合になるか決定する必要がある。
(http://www.efsa.eu.int/science/afc/afc_opinions/1142/afc_op_ej243_dehp_en1.pdf)
④ジイソノニルフタレート
 実験結果からNOAELを15 mg/kg bw/day、不確実係数を100としてTDIを0.15 mg/kg bwと設定した。また、食品経由での当該物質の暴露量は約10 μg/kg bw/dayで上記TDIをはるかに下回るものの、近年、食品中での当該物質水準が増加しているため、食品経由での暴露評価を更新することが望ましい。さらに、当該物質とジイソデシルフタレートは食品中に混合して存在する場合には判別が困難であるため、両物質のグループ制限値を設定するよう提案する。
(http://www.efsa.eu.int/science/afc/afc_opinions/1144/afc_op_ej244_dinp_en1.pdf)
⑤ジイソデシルフタレート
 実験結果からNOAELを15 mg/kg bw/day、不確実性因子を100としてTDIを0.15 mg/kg bwと設定した。また、食品経由での当該物質の暴露量は約7 μg/kg bw/dayで上記TDIをはるかに下回るものの、近年、食品中での当該物質水準が増加しているため、食品経由での暴露評価を更新することが望ましい。さらに、当該物質とジイソノニルフタレートは食品中に混合して存在する場合には判別が困難であるため、両物質のグループ制限値を設定するよう提案する。
(http://www.efsa.eu.int/science/afc/afc_opinions/1143/afc_op_ej245_didp_en1.pdf)
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) EFSA
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