食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01090100342
タイトル フランス農漁業省、「レプトスピラ症」を公表
資料日付 2005年9月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス農漁業省は、「動物疾病」の1つである「レプトスピラ症」のファクトシートを公表した。
 レプトスピラ症は、熱帯地方を中心に世界中に広がっている人獣共通感染症である。病原体は、スピロヘータ(螺旋状身体撓屈性菌)目レプトスピラ属の螺旋状細菌で、菌にはさまざまな種類(血清群)がある。レプトスピラ症の通常の宿主は哺乳類である。犬、牛、豚、猪等の動物も関与するが、齧歯目がフランス及び世界の大部分の国で主なレゼルボワ(保菌宿主)となっている。ヒトは偶発的な宿主である。ヒトに伝播すると、敗血症を引き起こす。傷のある皮膚又は粘膜と感染動物の尿又は湿気のある汚染環境(この尿に汚染した淡水)によって伝播が起こる。5日から20日の潜伏期を経て、突然高熱が数時間続くという症状が起こり、筋肉痛、関節通及び頭痛といった痛みを伴う症候群や結膜炎、発疹、さらには消化不良を伴うことがある。数日後、腎臓、肝臓、神経又は肺に合併症が生じることがある。症例の2%から10%が死亡する。ヒトへの治療処置として、最低10日間の抗生物質投与が行なわれる。
 以下の関連文書が入手可能である。
①「2004年診断活動報告書」(全10ページ)(ナント国立獣医学校):2004年に同獣医学校のレプトスピラ医療・分子細菌学ユニットは、顕微鏡下凝集反応法(MAT)リファレンス試験によって動物のレプトスピラ症に関する診断活動を行なった。血清学的分析は診断過程において得られた動物の血清を対象としたもので、その結果は各種動物を代表する有病率ではなく、臨床的に疑われる動物の有病率を代表するものとして解釈しなければならない。結果は以下のとおり(動物の種/試験頭数/陽性反応を示した頭数(パーセンテージ)。牛/2.369/402(16.96%)、豚/3.248/788(24.26%)、馬/2.414/645(26.72%)、犬/608/504(82.89%)、猫/97/47(48.45%)。特定の血清群の影響が大きいことが推測される。
http://www.agriculture.gouv.fr/spip/IMG/pdf/rap2004l.pdf
②「ヒト・レプトスピラ症の防疫用リーフレット」(厚生省保健総局):項目は以下のとおり。細菌、疾病、リスクのある職業、防疫措置、感染・汚染原因。
http://www.agriculture.gouv.fr/spip/IMG/pdf/plaquette_lepto.pdf)
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス農漁業省
情報源(報道) 仏農漁業省
URL http://www.agriculture.gouv.fr/spip/ressources.themes.03santeetprotectiondesanimaux.maladiesanimales.leptospirose_a5214.html