食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01090060361 |
タイトル | 台湾行政院衛生署、市販の魚からマラカイトグリーンを検出。国民向けに解説記事を公表 |
資料日付 | 2005年9月15日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 台湾行政院衛生署は9月15日、市販のハタ科の魚からマラカイトグリーン及びその代謝産物が検出された旨を公表し、食品安全警報を発するとともに、「マラカイトグリーンとその健康リスク」と題する国民向けの解説記事を公表した。 同署が水産物について実施している定例の衛生監督検査でマラカイトグリーン及びその代謝産物が検出されたため、同署は台北市衛生局に対し、市場から更にハタ科の魚10サンプルを採取して追加検査を実施するよう指示したところ、6サンプルから同剤及びその代謝産物が検出された。同剤は台湾では使用が禁じられているが、現有の科学資料ではヒトの健康に著しい影響を与えないとされていることから、同署が信号色の3段階に分けて危険度を発している警報レベルのうち、2段階目(黄信号)レベルの警報が発されている。 解説記事「マラカイトグリーンとその健康リスク」では、化学物質としての同剤及びその健康リスクを紹介している。概要は以下のとおり。 ①用途 ②リスクについて マラカイトグリーンは魚類に吸収されて代謝され、主な代謝産物であるロイコマラカイトグリーンは魚の組織内に長時間残留する。動物実験の結果、同剤は動物の肝臓に危害を及ぼし、貧血及び甲状腺異常を引き起こし、胎児の成長に悪影響をもたらす。また、同剤によりマウスの肝臓に腫瘍ができる。しかし、現時点では同剤のヒトへの発がんリスクは立証されていない(ただし、同剤を大量に含む魚を長期にわたり毎日摂取した場合には、著しい健康被害の可能性も考えられる)。台湾、米国、EU及び日本等、多くの国が同剤を魚の養殖への使用禁止薬品に規定している。 ③業界及び消費者へのアドバイス 業界向け:養殖及び販売時の同剤の不使用。信用の高い卸売業者や輸入業者から魚を仕入れ、出所の不明な魚を避けること。信用できない際は、運送文書及び証明書を要求し、同剤の含有がないことを確認すること。 消費者向け:信用の高い小売店から魚を購入すること。魚に明らかな化学薬品臭があり、色が赤や緑に鮮やか過ぎる場合には、摂取しないこと。同剤は通常、脂肪(特に内臓)に蓄積するため、疑わしい魚の内臓及び脂肪は食べないこと。 |
地域 | アジア |
国・地方 | 台湾 |
情報源(公的機関) | 台湾行政院衛生署 |
情報源(報道) | 台湾行政院衛生署 |
URL | http://www.doh.gov.tw/cht/content.aspx?doc_no=42227 http://www.doh.gov.tw/cht/content.aspx?doc_no=42228 |