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資料管理ID syu01080250104
タイトル 米国疾病管理予防センター、米国初のvCJD患者の症例研究を公表
資料日付 2005年9月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は、機関誌Emerging Infectious Diseases(Vol.11、No.9、2005年9月号)に米国初のvCJD患者に関する症例研究報告を公表した。
 患者はフロリダ在住の22歳の女性で、2001年11月にうつ病と記憶喪失を発症して入院、2002年1月には英国の病院に転院したが運動・認知障害は進行悪化した。脳波での異常は認められなかったが、脳のMRIにより視床枕と視床後部域にvCJDを示唆する異常影像が認められた。2002年9月には寝たきりとなり、キナクリン投与を続けるも改善の効果なく、発病から32ヶ月後の2004年1月に死亡した。
 彼女は1979年に英国で生まれ、1992年に米国に移住した。過去に外科手術や輸血、供血の経験はなく、また、血液製剤を投与されたこともなかった。英国におけるvCJD患者と同様に、この患者のプリオンたん白質遺伝子の多型性コドン129はメチオニンのホモ接合型であった。また、脳組織の免疫組織化学検査でvCJDに特長的な病像が認められた。
 このような状況および、米国内でこれまでvCJD患者が発生していないこと、FDAは1999年以降、英国滞在者からの献血を排除していること、並びに潜伏期間等を考慮することにより、この女性は1980年から1992年の間に英国でBSEに曝露されたものと推定した。
 
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) CDC
URL http://www.cdc.gov/ncidod/EID/vol11no09/05-0371.htm