食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01070450164
タイトル オランダ、プロバイオテクスの効能と安全性評価
資料日付 2005年8月30日
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分類2 -
概要(記事)  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は8月30日、「プロバイオテクスによる免疫調整:効能と安全性評価」と題するガイドラインを発表した。概要は以下のとおり。
 プロバイオテクスは、非病原性の細菌であり、健康増進を謳った機能性食品の成分として使用されている。欧州連合(EU)では、プロバイオテクスは、新食品の規則(258/97/EC)で規定されているが、この規則は、1997年以前に使用されていなかった菌種が新食品及び新しい原料として利用される場合にのみ適用される。しかし、1997年以前に使用されたプロバイオテクスにも健康効果がある製品があったと考えられる。健康に良い効果があるかどうかは、動物実験及び臨床試験で得られるが、臨床試験のデータが少ないために、いまだにプロバイオテクスにより健康を増進することが出来るという明白な結論が出ていない。特に、これまで実施された研究は、ほとんどがプロバイオテクスの利点を明らかにすることに集中し、有害作用に関する研究がない。このため、こうした製品の有益性に関するリスク評価は非常に難しい。プロバイオテクスを摂取することによる有益性は、アレルギーに対する抵抗性の増進と症状の抑制効果あるが、これ等の効能は、反面、有害性につながり自己免疫性疾患、接触過敏症などを誘発する原因にもなる。
 また、プロバイオテクスで補強された乳幼児用調製粉乳が市場に流通しているが、有害作用に関するデータはほとんどない。乳幼児は、免疫システムが十分発達していないので、免疫調整機能に影響を及ぼす因子には感受性が高い。したがって、乳幼児は、有害性のリスク評価の対象として重要なグループとなる。
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)
情報源(報道) RIVM
URL http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/340320003.html