食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01060040149
タイトル リンの許容上限摂取量に関する欧州食品安全機関(EFSA)科学パネルの意見書
資料日付 2005年8月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  リンは、細胞のエネルギー循環や酸塩基平衡調節など数多くの生理的過程に必要不可欠な栄養素である。欧州諸国における食事経由のリン摂取予想量は、平均1
,000~1
,500 mg/day、最大でも2
,600 mg/dayだとされている。
 過剰なリン摂取により、高リン血症などの副作用が引き起こされることは知られているが、実際は、腎臓病の末期患者以外にこのような副作用は観察されていない。短期負荷試験などでは、血清副甲状腺ホルモン水準に増加が見られたものの、3
,000 mg/dayの投与量でも、長期試験(6ヶ月)では重大な変化は観察できなかった。それゆえ、高リン含有食品によって、カルシウム摂取阻害が引き起こされ、結果として副甲状腺に悪影響を及ぼすことについて、説得力のある証拠は未だ確認されていない。また、750 mg/dayを超えるリン含有栄養補助食品の摂取で、健康な人間に吐き気などの胃腸症状が観察されたが、これをもってリンの許容上限摂取量を設定することは不適切だと科学パネルは考える。
 以上から、入手データは不十分で、リンの許容上限摂取量の設定は不可能だと科学パネルは結論を下した。また、EU加盟諸国で、食事経由での現在のリン摂取量で、副作用を引き起こしたという証拠はない。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) EFSA
URL http://www.efsa.eu.int/science/nda/nda_opinions/1098/nda_op_ej233_ulphosphorus_en1.pdf