食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01010510149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、飼料中のフモニシンに関する科学パネルの意見書
資料日付 2005年7月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フモニシンは、Fusarium verticillioidesやFusarium proliferatumなどが生成するカビ毒で、特にとうもろこしやその加工製品に発生する。フモニシンB1は、フモシン類の中で最も一般的であり毒性の強い誘導体であり、細胞のスフィンゴシン(スフィンガニン)N-アセチルトランスフェラーゼ阻害剤である。この酵素の阻害によって、スフィンガニンやスフィンゴシンの蓄積が起こり、真核細胞のスフィンゴ脂質が減少し、細胞周期の調節や細胞分化に障害をもたらし、酸化ストレス・アポトーシス・壊死に至る。
 フモニシンB1はげっ歯類に発癌性を示すが、遺伝毒性はない。ただ、In vivo試験では腫瘍形成促進が見られた。馬と豚はフモニシンに対して最も感受性の高い種であり、種特有の臨床症候を示す。一方、反芻動物と家禽類のフモニシンに対する感受性は低い。養殖魚やウサギ・山羊などへのフモニシンの影響に関するデータはほとんどなく、飼料を通した動物への暴露に関するデータも限られており、暴露評価向上のためにも飼料調査が必要である。動物飼料から、乳や卵を含む可食組織へのフモニシンの移行は限られるため、動物組織における残留が人間への暴露につながる可能性はほとんどない。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) EFSA
URL http://www.efsa.eu.int/science/contam/contam_opinions/1037/contam_op_ej235_fumonisins_en1.pdf