食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01000120343 |
タイトル | フランス、マルセイユ沿岸地帯の鉛・ヒ素汚染に関するリスク評価 |
資料日付 | 2005年7月18日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス衛生監視研究所(InVS)は、フランス南部マルセイユ沿岸地帯の鉛及びヒ素汚染に係る文書を公表した。 マルセイユ南部の沿岸地帯は19世紀に重要な産業活動の拠点であったことから、土壌及び海洋の汚染が問題となっている。2004年7月15日に、プロヴァンス=アルプ=コート=ダジュール地域圏知事はInVSに健康リスク評価を依頼した。この調査は南部地域間疫学室(Cire Sud)に託された。 健康リスク評価は、環境中に大量に検出され、健康への影響が頻繁に記述される鉛とヒ素という2つの汚染物質に関する現存データを基に実施された。鉛は学習遅延や貧血・消化不良・疲労・睡眠障害などの臨床症状を引き起こすことから、特に小さな子供への影響が危惧される。ヒ素は、長期間暴露されることで、皮膚損傷(発癌性になり得る)、消化不良、肝機能の悪化及び末梢神経系の損傷を引き起こす。 本リスク評価の主な結論としては、Escalette地区に在住しSamena海岸によく行く小さな子供には、主に汚染した土又は砂からの暴露による健康リスクがある。一方、大人と子供はその土地で採取した汚染ウニ及びムール貝の摂取によるリスクがある。この結果を受けて、InVSは暴露集団の医療負担及び暴露低減を目指す公衆衛生に係る行動(子供の鉛中毒スクリーニング、海岸の閉鎖やウニの採取・消費の禁止等)を同地域圏知事に提案した。 Cire Sudが実施した疫学調査の科学的報告書は現在仕上げ段階にあり、今年9月に公表される予定。左記のURLからは、今年3月に作成された健康リスク評価に係る総括(全5ページ)が入手可。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス衛生監視研究所(InVS) |
情報源(報道) | フランス衛生監視研究所(InVS) |
URL | http://www.invs.sante.fr/display/?doc=presse/2005/le_point_sur/pollution_pb_180705/index.html |