食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu00970010149
タイトル 塩化物の許容上限摂取量に関する欧州食品安全機関(EFSA)科学パネルの意見書
資料日付 2005年6月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  塩化物は、体液及び電解質平衡に必須の物質で、塩化ナトリウムや塩化カリウムとして食品中に添加される。欧州における塩化物の平均摂取量は5-7g (食塩で約8-11g) で、日常の必要量を大きく超えている(大人の場合、約2 - 2.5 g塩化物/日)。
 塩化ナトリウムなどの塩化物の摂取量増加による主な副作用は高血圧であり、結果として心臓病・脳内出血・腎臓病を引き起こし、欧州における疾病率や死亡率の主要因となっている。塩化ナトリウムの摂取量増加と高血圧の関係には、容量反応の点で明白な証拠はあるが、副作用を引き起こさない上限値を設定することは不可能である。また、塩化物には発癌性はないが、塩化ナトリウムの高レベル摂取により、発癌物質への感受性は増加する。
 それゆえ、入手可能データから、食品摂取による塩化物の上限値を設定することは不可能であると科学パネルは結論を下した。ただし、欧州における現在の塩化物消費量が高血圧の要因となっていることから、国家及び国際機関が食品中の塩化ナトリウム削減目標値を設定してきたという事情がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) EFSA
URL http://www.efsa.eu.int/science/nda/nda_opinions/975/nda_opinion_ej210_chloride_en1.pdf